テレビ東京 CINEMA STREET 午後のロードショー:テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp)

武士の献立 - Wikipedia

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製作 2013年 日本 松竹(121分) 監督 朝原雄三 

出演 上戸彩、高良健吾、西田敏行、余貴美子

「春(上戸彩)は天性の料理の才能と味を見分ける舌の持ち主です。それを見込まれて加賀藩台所方・舟木伝内(西田敏行)から息子・安信(高良健吾)の嫁にと頼まれ加賀へやってきます。台所を預かり、おいしい料理を作るのが藩への務めである安信ですが、この仕事をあまり高く評価していません。武士として格下の仕事だと思って自分を『包丁侍』などと呼んでいます。しかし、春が来て春の指導に従うようになってから料理の腕も抜群に上がります」

第37回日本アカデミー賞主演女優賞(上戸彩)、優秀助演女優賞(余貴美子

(有料配信されています)

 

(物語)お城の中の調理場は広く、30人程の武士が忙しく調理をしています。「江戸時代、将軍家や大名家には台所御用を勤める武士の料理人たちがいた。主君のため、刀を包丁に持ち替えて日々の食事を賄う侍たちを、人々は揶揄と親しみを込めて『包丁侍』と呼んだ」

 加賀藩江戸屋敷。側室お貞の方の住居では、まだ成人していない春が調理をしています。出来上がった料理を病で臥せっているお貞の方に持っていきます。お貞の方は春の作った料理、そして、おかゆを「おいしい」と褒めます。春は「生姜のかゆでございます。身体がほっこりあったまって、風邪の薬になります」と説明します。春は料理、味付けを死んだ母から習いました。でも、天性の料理の才能がありました。このかゆを食べるお貞の方を見て、春のお腹が空腹で鳴ります。それを聞いて、「春も一緒に食べましょう。春の作ってくれるものは本当においしい」と、お貞の方は春の料理上手を心からほめたたえ、感謝します。 

 15年後です。加賀藩六代藩主、前田吉徳の亡くなった前主君を偲んでの野天での能の舞台の場です。お貞の方も元気な姿でいます。突然、また、空腹の腹の蟲が鳴くのが聞こえます。すぐ横にすっかり成人した春(上戸彩)も座っています。また、春のお腹が鳴ったのでした。お貞の方が傍にあった箱の蓋を開けます。おいしそうなお菓子がたくさん入っています。「少し、お腹に入れなさい」とお貞の方は春に勧めると、春は遠慮なく手を出します。すると、すぐ傍にいた側近の浜路が「少しは慎みなさい。そんなことだから、嫁ぎ先を追い出されるのですよ」とたしなめます。

 春は嫁に行ってから一年もたたないで離縁されました。春もそのことは身に染みて感じる所があるでしょうが、そのことは城中の女中一同の恥と思われていました。

 その能の舞台の後に、後の加賀騒動の中心的な役割をした大槻伝蔵(緒形直人)が主君に「もう一つ余興を披露します」と、申し出ます。お台所御用役の舟木伝内(西田敏行)が用意した膳を持ってきて、それを主君に味わってもらいます。主君、前田吉徳はそのお吸い物を味わって「うまい、これは鶴だな」といい当てようとしますが、外れます。「いや、この汁は舟木殿が工夫した『鶴もどき』でございます」と伝蔵は言います。

 主君、前田吉徳はすっかり感心して立ち上がります。そして、「これなる汁は加賀の包丁侍のこしらえた『鶴もどき』。その名の通り、汁の身は鶴のようで鶴でない。見事、そのもどきの正体を当てた者には褒美をつかわそう」と家臣一同に言います。一同にこの膳が配られます。家臣は食べますが、誰一人として、そのもどきの正体を言い当てることができません。お貞の方が「たまりに漬け、干した魚のようです」と言います。殿は「お貞、お前にわかるのか」と感心すると、お貞は「私ではありませぬ。この春なる女中が」と春を殿に紹介します。殿は「面白い。近う寄って当ててみせよ」と春を呼びます。

 春は立ち上がって、殿の前に進み出ます。それだけでもたいそうなことですが、その後、春はお辞儀をして「恐れながら、鶴はぶりを乾かし、削って竹で戻したもの。だしは江戸の昆布だしに少々のみりん、醬油はおそらくーーーの薄口醤油かと」と答えます。この答に、作ったお台所御用役の舟木伝内はすっかり感心します。唖然としているところ、「どうか?」と問われ、「お女中の申す通りでございます」と、びっくりして答えます。

 この後、舟木伝内はお貞の方を通して、春に「伝内の次男・舟木安信(高良健吾)の嫁に」と縁談を持ちかけます。「味のわかる、料理上手な嫁が欲しい」との要望で、出戻ったことがあることは話題にしません。舟木家は代々、加賀藩のお台所を預かる家柄であり、伝内は日本でも有数の料理人でしたので、この縁談は春にとっては身に余るものでした。春は安信の嫁になりますが、この安信はこのお台所御用役を自ら「包丁侍」と蔑み、武士の仕事としては格下で、熱心に勤める仕事ではないと考えていました。当然、おいしい料理を作ろうともしていませんでした。

 

ブログ掲載作品放送予定(放映時間は必ずご自分でご確認下さい。また未掲載の作品
がありましたら、間違いですので、ご勘弁下さい。作品はブログ内を検索して下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
9月27日 13:00 最強の二人 NHKBSプレミアム 22.2.14
9月27日 13:00 アルゴ(吹替版) WOWOWプラス 23.4.26
9月27日 7:15 チェイサー(2017) WOWOWプラス 23.9.1
9月28日 3:45 パニック・イン・スタジアム ザ・シネマ 23.9.22
9月28日 13:40 武士の献立 東京12チャンネル 20.10.30
9月28日 17:50 モスラ 日本映画 22.5.15
9月28日 13:00 カサブランカ NHKBSプレミアム 21.6.28
9月29日 0:45 キリング・フィールド ザ・シネマ 21.4.6
9月29日 11:30 梅切らぬバカ 日本映画 22.9.6
9月29日 21:00 人生劇場・飛車角 日本映画 21.1.18
9月29日 13:00 白い巨塔 NHKBSプレミアム 21.6.7
9月29日 4:45 手紙 WOWOWプラス 23.7.13
9月29日 9:00 パニック・ルーム WOWOWプラス 21.10.19
9月30日 23:45 プラトーン ザ・シネマ 21.7.2
9月30日 22:10 記憶にございません 日本映画 22.9.20
9月30日 13:00 理由なき反抗 NHKBSプレミアム 23.2.5
9月30日 21:00 必至剣 鳥刺し WOWOWプラス 22.10.21
9月30日 2:50 デイ―プブルー(1999) ムービープラス 22.8.4
10月1日 1:40 スティング ムービープラス 22.8.11