再放送 23年7月23日(日) 12:00~ 時代劇専門チャンネル

宮本武蔵 般若坂の決斗<4Kデジタルリマスター版>※2K放送|365日時代劇だけを放送する唯一のチャンネル時代劇専門チャンネル (jidaigeki.com)

宮本武蔵 映画 - Bing images

 

 

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製作 1962年 東映 (107分) 監督・脚本 内田吐夢 原作 吉川英治  

出演 中村錦之助 木村功 丘さとみ 入江若葉 浪花千恵子 

「武蔵は姫路城・天守閣での3年間の研鑽を終え、名も「たけぞう」から「宮本武蔵」に改めました。城を出ることを許されて、その城の門前で自分の決意を独白します。『孤剣、そうだ、剣の天下、これに生きよう。これを魂と見て常に磨き、どこまで人間として己を高め得るか、頼むはただこの一腰、青春21、遅くはない』。歩み始めた武蔵に次から次へと試練が訪れますが、最後が佐々木小次郎(高倉健)です。小次郎を倒した後の帰る舟の上で、武蔵は自分の剣の人生を振り返ります。その答は第5部です。第2部では奈良の般若坂で宝蔵院の槍衾と無頼の徒30人に囲まれ、絶対絶命の時を迎えます」 

(有料配信されています) 

 

(物語)白鷺城を出たところにある花田橋の袂では、茶屋で働き、城の天守を毎日眺めては待っていたお通(入江若葉)と再会します。「百日でも千日でも待っていた願いが叶って、こんなうれしいことはございません」と言って、満面の笑顔を向けます。「丁度、今日で970日目、これから先は一緒に連れていって下さるでしょうね?」との問いに武蔵(中村錦之助)は戸惑います。「一緒にとは、どこへ?」と声が続きません。「五欲と戦う以外に何の心得もない人生修行だ。わしと一緒に苦難の道を歩いても、そなたは決して幸せではあるまい」と強く言います。「そう聞けば聞くほど、私の心はあなたに惹きつけられます。この世の中でたった一人の本当の男の人を見つけたと思っております。ご修行の邪魔はいたしません」と言って、支度にその場を離れます。しかし、通が戻ると、その間に橋の欄干に「(このまま武者修行の旅に出る)ゆるしてたもれ」との文字を刻まれ、いくら「たけぞうさん、たけぞうさん」と叫んでも、武蔵はもう見当たりませんでした。  

 世の中は豊臣方に与した浪人が町に屯していました。その数は全国でおよそ10万人、特に京の町などは歩くと汚く、物騒でした。武蔵もその浪人の一人でした。 

 武蔵はその足で吉岡拳法と言う人が創始者である京の剣術の名門・吉岡道場へ指南を願い出に行きます。吉岡道場は主の吉岡清十郎(江原真二郎)が留守で門弟数人が武蔵の相手をしますが、門弟たちは打ち負かされ大けがを負い、死者も出ます。手加減というものをしないのです。「あんな田舎者にこの道場を渡す気か?」「斬れ!斬ってくれ」と苦しい叫び声、喘ぎ声が道場中に響きます。門弟たちはこの恨みを決して忘れません。この道場破りが吉岡一門との戦いの発端です。 

 次に武蔵は槍の宝蔵院に武者修行に行きます。 

「当方の修行は荒い。腕や足が使い物にならなくなったり、死ぬことがあるやも知れぬ。ご承知か?」と記帳している時に覚悟のほどを尋ねられます。 

「はい、承知しております」と答えます。 

 道場では大声が聞こえ、阿厳(山本麟一)が居並ぶ武者修行の者たちの相手をしています。命を賭けた試合で槍の刃先は布で包んでいますが、阿厳が突けば相手は板塀が抜ける位に吹き飛ばされますし、槍の柄で叩かれれば骨が砕けます。修行者は「次」と言われてももう誰も出ていきません。修行者の一人が苦悶の中、たった今眼の前で死に絶えました。「次」と言われ、武蔵は「どうぞ、お願い申す」と前に進み出ます。木剣を棚からとります。 

 阿厳を演じているのは山本麟一という俳優ですが、素晴らしい演技です。彼はこの阿厳を演じるために生まれてきたと言っても過言ではありません。その位の名演技なのです。 

 そこに日観和尚が通りかかり、血気にはやる阿厳をたしなめるように言います。 

「馬鹿、阿厳坊の大たわけよ、よく見よ、その相手は羽目板とは違うぞ!阿厳、無駄じゃ、その試合は明後日にせい。道場主の胤舜が戻ってからにせい」 

武蔵の「よろしいか」の声とともに試合は始まり、阿厳は一撃で倒れます。 

 試合の後で日観が武蔵に茶を振舞います。日観は試合前に武蔵が道場への近道の畑を通る時に鍬で畑を耕していましたが、武蔵はその時にただならぬ気配を感じて日観の鍬の傍を9尺あまり(3メートル弱)飛び越えます。日観は武蔵の強さをこの時に知ったのでした。 

「御身は強すぎる。あまりに強い。その強さをもう少し貯めんといかんな。もっと弱くならなきゃいかん。何故、わしの耕しているところを飛び越えたのじゃな?」 

「貴殿の鍬が私の足元を薙ぎ払うのではないかというような殺気を感じたからです」 

「あべこべじゃ。貴殿が畑に入ってきた時、貴殿の気配が殺気だっていたのでわしはそれに心が武装しただけじゃ。貴殿は自分の殺気に恐れおののいて、飛び越えたのじゃよ」 

 その頃の奈良には無頼の浪人が溢れていました。関ケ原の戦いが終わり行く先のない武士が増えたのでした。その浪人たちは食べるものがないので野犬を殺して食べ、女性たちにも夜に忍び寄り乱暴をするので、奈良の人々は困り果てていました。その浪人が武蔵の宿所を訪ね春日の社で「賭け試合」興行を行うので援助をと願いにきました。怒鳴りつけて追い返しましたが浪人たちはそれを根に持って、武蔵を捕まえて宝蔵院へ引き渡そうと奈良の町の辻々に徒党を組んでたむろします。折しも宝蔵院の胤舜が帰ってきて、阿厳の仕返しに20人程の僧侶を連れて般若坂へ出かけたとの連絡が武蔵に入ります。 

 武蔵は逃げるどころか胤舜と戦えるとあって自ら般若坂へ出向いていきます。般若坂には無頼の徒が30名程と宝蔵院が20名程、武蔵を待ち構えています。第4部の「一条寺下がり松」での決闘にも勝るとも劣らない壮絶な戦いが広大な般若坂で繰り広げられます。 

 その戦いには宝蔵院の隠された意図があるのですが、武蔵は知りません。武蔵はこの戦いを通して、単に強いだけでは駄目だと考えるきっかけを日観から教えられるのです。 

 一方、吉岡道場は武蔵へ果し合い状を届けます。お通は武蔵を追って旅に出ています。又八はお甲と自堕落な生活を送り、朱美は吉岡道場の若先生・吉岡清十郎からしつこく迫られています。又八の母「お杉ばば」も武蔵を追って旅に出ていました。 

 

ブログ掲載作品放送予定(放映時間は必ずご自分でご確認下さい。また未掲載の作品
がありましたら、間違いですので、ご勘弁下さい。作品はブログ内を検索して下さい)
  放映日 曜日 開始時間 映画タイトル 放映チャンネル ブログ掲載日
7月20日 15:00 「世界で一番しあわせな食堂」 ザ・シネマ 22.10.10
7月20日 13:00 「大人は判ってくれない」 NHKBS 22.2.12
7月21日 23:00 「宮本武蔵2 般若坂の決闘」 時代劇専門チャンネル 23.2.11
7月21日 18:15 「トゥルー・ライズ」(日本語吹替え版) 「ムービープラス」 22.9.11
7月21日 8:45 「シンシナテイ・キッド」 WOWOWシネマ 23.7.10
7月21日 3:00 「トム・ホーン」 WOWOWシネマ 22.3.8
7月21日 6:50 「ブリット」 WOWOWシネマ 22.3.18
7月22日 6:25 「ひとよ」 日本映画専門チャンネル 20.12.7
7月22日 11:15 「レインマン」 ザ・シネマ 21.5.26
7月22日 12:30 「必死剣 鳥刺し」 WOWOWプラス 22.10.21
7月22日 10:35 「手紙」 WOWOWシネマ 23.7.13
7月22日 15:30 「容疑者Xの献身」 WOWOWシネマ 22.7.21
7月23日 12:00 「宮本武蔵2 般若坂の決闘」 時代劇専門チャンネル 23.2.11
7月23日 18:35 「ミッドナイトスワン」 日本映画専門チャンネル 21.9.8
7月23日 6:20 「ジョゼと虎と魚たち」 日本映画専門チャンネル 22.12.27
7月23日 5:30 「ジョゼと虎と魚たち」 「ムービープラス」 22.12.27
7月24日 2:25 「沈黙のレジスタンス ユダヤ孤児を救った芸術家」 「ムービープラス」 23.3.29
7月25日 0:00 「スティング」 「ムービープラス」 22.8.11
7月26日 10:05 「ひとよ」 日本映画専門チャンネル 20.12.7
7月26日 12:30 「ザ・シークレット・サービス」 ザ・シネマ 23.4.25
7月26日 21:00 「ザ・シークレット・サービス」 ザ・シネマ 23.4.25
7月26日 17:00 「パニック・ルーム」 WOWOWプラス 21.10.19
7月26日 13:00 「クーデター」 WOWOWプラス 20.10.2
7月26日 13:00 「幸せへの回り道」 NHKBS 22.3.24
7月26日 8:25 「レ・ミゼラブル」 WOWOWシネマ 21.12.9