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原題 The Nun’s Story 1959年 アメリカ(151分)監督 フレッド・ジンネマン
出演 オードリー・ヘップパーン ピーター・フィンチ
「尼僧とは、修道院に入りカトリックの教えに従って生きていく女性を言います。この物語の主人公、シスター・ルーク(オードリー・ヘップパーン)は尼僧になって、コンゴへ派遣され、そこでハンセン病で苦しむ人たちを救いたいと言う強い希望がありました。尼僧にはなりましたが、派遣される地は別の地でした。当然、がっかりします。しかし、キリスト教では『それはあなたに与えられた試練です』と言います。肉親が殺されるような大変なことが起こっても、『それはあなたに与えられた試練です』と言います。シスター・ルークには幾多の試練が訪れます。尼僧ならば、すべて訪れた不幸を試練と捉え、神の御心のまま生きなければなりません」
英国アカデミー賞主演女優賞(オードリー・ヘップパーン)
(有料配信されています)
(物語)ベルギーの高名な医師、バン・デル・マル博士の家です。娘・ガブリエル(オードリー・ヘップパーン)は自分の部屋で、修道尼とひとりの黒人のこどもが並んで写っている肖像写真を笑顔で見つめます。手には大きな旅行ケースを下げています。言葉が聞こえてきます。「私のために死ぬ者は命を得る。完全を求める者は持てるものを売り、貧者に与え、私に従うがよいーーー修道女を志す皆さんの務めは神に命をささげることです」。彼女は部屋を出ます。
二人の姉妹と弟と別れ、父親の自動車でガブリエルは家を離れます。もう帰って来ることはありません。修道院の近くを川沿いに歩くと鐘の音が聞こえてきます。「あの鐘に従順に従えるか心配だ」と父親は言います。ガブリエルは「コンゴで働けたら満足なの」と言いますが、「叶うとは限らない。志願はできない決まりだ。個人の希望は許されない。自分に適さない道だと思った時は恥じることなく戻っておいで」と父親は最期の助言をします。
ガブリエルの父は優秀な外科医で、ガブリエルはその下で働いた優秀な看護師でした。修道院に属しても、看護師として働くことになります。
父親と別れ、すぐに戒律の厳しい修道院の生活に入ります。頼りにしたいシスターがいますが、「志願期間と修練期間の1年半は仕事以外の話はできないの」と釘を刺されます。さらに「黙想の戒律」と言って「心の内と外の沈黙を守ること」、そして、「夜の礼拝から朝の礼拝までは完全沈黙を守ります」とも言われます。
礼拝堂で修道尼志願者が15人ほどと、全体で100人ほどの修道尼が全員で祈りを捧げます。その後で、礼儀作法と言葉使い、歩き方を教えられます。「明日、院長から入会の許しが出た後、半年の志願生生活が始まります。院長様はキリストの代理、愛し、従わねばなりません」と続きます。
院長は言います。「尼僧の生活は厳しいものです。世間からの逃避ではなく、犠牲的な生き方です。いわば自然に逆らっています。自己完成への終わりない苦闘に迷い、悩む者も出るでしょう。完全な尼僧とは神への愛に生き、生涯、従順を守る人です。私たちの目をだますことは容易ですが、自分と神をだますことはできません」
ガブリエルは修道尼の生活に入ってすぐに気がつきます。その「気づき」をキリストの像に次のように懺悔します。「主よ、努力しても過ちはなくせません。慈悲と従順と謙譲の心に欠け、自尊心もあります。従順の掟を守ると自尊心がそれを喜びます」
ガブリエルの修道尼としての自分と本来のどうしても変えることのできない自分との葛藤がこのあとも長く続くのです。
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推薦度 | 放映日 | 曜日 | 開始時間 | 映画タイトル | 放映チャンネル |
○ | 4月19日 | 水 | 17:40 | 「きみの瞳が問いかけている」 | 日本映画専門チャンネル |
◎ | 4月19日 | 水 | 23:15 | 「トゥルーライズ」(日本語版) | ムービープラス |
◎ | 4月19日 | 水 | 18:00 | 「パトリオット」 | WOWOWプラス |
◎ | 4月19日 | 水 | 13:00 | 「未知との遭遇」 | WOWOWプラス |
◎ | 4月19日 | 水 | 13:00 | 「小さな恋のメロディ」 | NHKBS |
◎ | 4月19日 | 水 | 13:15 | 「大菩薩峠」第2部 | WOWOWシネマ |
◎ | 4月20日 | 水 | 11:15 | 「ボーダーライン」(日本語版) | ムービープラス |
◎ | 4月20日 | 木 | 12:30 | 「ターミネーター」 | ザ・シネマ |
◎ | 4月20日 | 木 | 21:00 | 「ターミネーター」 | ザ・シネマ |
◎ | 4月20日 | 木 | 21:00 | 「すばらしき世界」 | NECO |
○ | 4月20日 | 木 | 17:15 | 「幸せの黄色いハンカチ」 | WOWOWプラス |
○ | 4月20日 | 木 | 13:00 | 「ジェロニモ」 | WOWOWプラス |
◎ | 4月20日 | 木 | 13:00 | 「ペリカン文書」 | NHKBS |
◎ | 4月20日 | 木 | 13:00 | 「大菩薩峠」第3部 | WOWOWシネマ |
◎ | 4月20日 | 木 | 8:30 | 「幸せの隠れ場所」 | WOWOWシネマ |
◎ | 4月20日 | 木 | 10:45 | 「ニュー・シネマ・パラダイス」 | WOWOWシネマ |
◎ | 4月20日 | 木 | 21:00 | 「クリフハンガー」 | BS日テレ |
○ | 4月21日 | 金 | 18:35 | 「キャラクター」 | 日本映画専門チャンネル |
○ | 4月21日 | 金 | 23:30 | 「エアフォースワン」 | ムービープラス |
○ | 4月21日 | 金 | 6:30 | 「エアフォースワン」(日本語版) | ムービープラス |
◎ | 4月21日 | 金 | 11:15 | 「ボーダーライン・ソルジャーズ・デイ」(日本語版) | ムービープラス |
◎ | 4月21日 | 金 | 15:15 | 「最強の二人」 | ザ・シネマ |
○ | 4月21日 | 金 | 3:00 | 「評決の時」 | ザ・シネマ |
◎ | 4月21日 | 金 | 8:00 | 「ミザリー」 | ザ・シネマ |
○ | 4月21日 | 金 | 6:00 | 「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った」 | NECO |
◎ | 4月21日 | 金 | 21:00 | 「ボヘミアン・ラプソディ」 | 日テレ金曜ロードショー |
◎ | 4月21日 | 金 | 1:30 | 「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」 | WOWOWシネマ |
◎ | 4月22日 | 土 | 3:15 | 「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」 | ザ・シネマ |
○ | 4月22日 | 土 | 7:30 | 「マネーボール」 | WOWOWプラス |
○ | 4月23日 | 日 | 21:00 | 「みおつくし料理帖」 | 時代劇専門チャンネル |
○ | 4月23日 | 日 | 18:30 | 「ヒューリー」 | ザ・シネマ |