小さい頃から歌うのが好きだった。


幼稚園に行く時、母の車でかかっている宇多田ヒカルや鬼束ちひろの曲を口ずさむような子どもだった。


成長してからも相変わらず何かにつけて歌ってた。

小3でボカロにハマってからは「音楽」にのめり込んで行った気がする。


音楽関連で特に印象深かった出来事がある。小6の合唱コンサートでのオーディションのこと。

合唱曲ではよくあるパート決めがその時もあって、僕はソプラノを希望した。

理由は単純で、メロディーが歌いたかったし目立ちたかったから。

って思ってるのは僕だけじゃなくて、あまりにもソプラノの希望者が多かったから実際に歌ってみて先生が決めることになった。


その時の合唱曲、最高音がhiFだったからちゃんと出るか不安で怖気付いていた。だけど時間は無常でついに順番が来てしまったので緊張しつつピアノ伴奏に合わせて歌い始めた。


そしたら、自分が思ってるより100倍すこーんって音が出て。体育館いっぱいに僕のhiFが響いて。


それがなんかめちゃくちゃ嬉しくて。

そこからもっと歌うのが、音楽が好きになった。音楽が僕を形作る材料になった瞬間。

あまりにも楽しかったから、小学生ながら週一でカラオケに通うとこまでのめり込んだ。

やってることが単細胞だけど、今思えばそんな自分が好きだった。


次に続きます。