いっぺい音楽塾のウクレレブルースのコースの生徒さんたちに向けたヒント動画です。
 
一般のかたにも閲覧できるようにしています。
 
今回は「カントリー系のノリについて」です。
 

 

 

 
 
 
ノリのいいバンドスタイルのカントリー系ブルースの場合、2ビートのベース音と合いの手に裏拍のコードバッキングを同時に入れるというのが基本ですが、単純に「ブン、チャッ、ブン、チャッ、」と交互に入れるのではなく、ドラムが「トゥーン、カッカ、トゥーン、カッカ、」と入っているリズムのなかで、それが聴こえてくるようなブンチャッをやるとグルーヴィなノリがウクレレいっぽんでもしっかり出せるようになります。

曲の例で言うとマディ・ウォーターズさんの『Got my mojo workin'』などがわかりやすいかと思われます。

テンポの早い遅いに関わらず、「トゥーンカッカ、トゥーンカッカ、」や「ティティカ、ティティカ、」というリズムが滲み出てくるよう心掛けましょう。
 
原曲もよく聴いてノリをつかみましょう。
 
 
 
 
久しぶりのウクレレブルース動画、ブルースマンごっこでございます。
 
今回は一般的なハイGレギュラーチューニングでエルモア・ジェームズさん。
 
超有名鉄板曲『I believe (Dust my broom)』です。
 

 

 

 

 

 
 
 
曲のキーはDです。
 
エルモアさんはギターでオープンDチューニングをしていると言われており、ウクレレだとオープンGチューニングになるのかな、そんな感じなのですけれども、どうもしっくりこないんですよ。
 
いわゆる「あの感じ」が出ない。
 
スライドプレイでやるならいつものローGオープンCチューニングでも出来なくはないですが、厳密にいうと、なぁんか違うんです。
 
ええい、ならば開き直って普通のウクレレでスライドも無しでやっちゃえばいいじゃない!というわけでハイGレギュラーチューニングでブルースの雰囲気が出る感じを模索してみました。
 
どうでしょう?意外と「ぽい」んじゃないですかね?(笑)
 
 
 
「 You Got To Move 」
 
古くは1940年代からあるゴスペル系のスピリチュアルソングです。
 
ブルースでは1965年のミシシッピー・フレッド・マクドウェルさんがアルバム「 You Gotta Move 」でオリジナル録音したのが最初になるのかな。
 
マクドウェルさんはスライドの名手です。
 
当時のスライドはガラス瓶のボトルネックだけでなく携帯ナイフやライター、もっと古くは石や動物の骨などを使っていたとも言われています。
 

 

 

 
 
 
この曲は基本的にメロディラインをなぞるだけなので、レギュラーチューニング(ローGが望ましい)でもオープンCチューニングでも同じ感覚で弾けます。
 
リズムもテンポもビートもズレていないのに、なんだかヨレたテープのような雰囲気を醸し出せるかで大きく変わってきます。
 
ジャッキー・チェンの『酔拳』のような感じでしょうか。
 
ヨレているようで演奏はしっかりしている。
 
なかなかに奥が深いものがあります。
 
マクドウェルさん自身はそんなこと、これっっぽっっちも考えてなかったでしょうけれどね(笑)