少し前から「推し活」という言葉が使われるようになりました。昨年度は新語・流行語大賞にもノミネートされたほどで,特定の対象(推し)を応援する活動を意味するそうです。私は高校生以降,服部克久先生を「推し」てきましたので,まさにこういうことなのかと思います。しかし,当時はまだインターネットが普及しておらず,服部先生が出演される音楽番組等も,完全にアナログ的に紙媒体をチェックするしかありませんでした。特にフジテレビ系とTBS系は要注意でしたねー。
この《懐かしのプロム》は服部先生がパーソナリティを担当しておられたNHK・FM「ポップス・グラフィティ」のテーマ曲で,それこそ何通もハガキを送って「何としてもリクエストに採用されてハガキを読んでもらうんだ!」と毎週命を懸けていました。
一寸懐かしいタッチのジャジーな楽曲で,テンションを用いたコードやオン・コードが多様されています。メインのキーはCメジャーとE♭メジャーですが,上声部と下声部が反進行する服部先生らしいパッセージが両者を結び付けます。楽曲の編成上多くのミュージシャンが参加していて,クラリネットのジェイク・コンセプション氏をはじめとして,ゴキゲンな演奏で”Congratulation”というサブ・タイトルのアルバムの1曲目に相応しい雰囲気満点です。
なお,この曲はピアノ・ソロ版を服部先生がアレンジを手掛けておられます。このようなジャジーな楽曲を服部先生自らがアレンジしておられるとなると,これはもう練習して弾けるようになるしかありません。ヴォイシングの点でも非常に勉強になります。それからこの楽曲は『音楽畑13』に収録されているのですが,だからジャケットの野菜も13個なのですね。今知りました(笑い)。
