3月4日から行われる「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける2021年の国内女子ツアー。

 

だが、今年は例年にない特別なことが多い年。

 

ということで「21年の女子ツアーで知っておきたいこと」を予習・復習しておこう。

 

今回は、「メルセデス・ランキング」について。

 

あらためておさらいをしよう。

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の各競技及びUSLPGAメジャー競技での順位をポイントに換算し、年間を通じての総合的な活躍度を評価するランキングがメルセデス・ランキング。

 

つまり、獲得賞金による賞金ランキングとは違って、出場大会の順位によって競うランキングとなっている。

 

そのメルセデス・ランキングの規定が20-21年シーズンから変更された。

 

同じ出場人数で同じ日数の別大会で同じ順位に入ったとしても、大会の賞金が違えばそこには格差が生まれる。

 

賞金総額1億円大会と2億円大会では、同じ優勝でも1800万円の差が生まれることになる(通常のJLPGA大会)。

 

その格差是正のため生まれたのがメルセデス・ランキングだ。

 

そして、今シーズンからは、メルセデス・ランキング上位50位までの選手にも、翌年のシード権が付与されることになった。

 

改正前の19年シーズンを見てみると、賞金ランキングでは50位から漏れた同51位の金澤志奈はメルセデスでは41位に入っている。

 

同52位の森田遥はメルセデス44位、同58位の蛭田みな美はメルセデス48位、同60位の藤田さいきはメルセデス50位と、新ルールであればシードを獲得することができたことを考えると、大きな変更点といえる。

 

さらにメルセデス・ランキングは、今シーズンから海外メジャーの結果もポイントとして加算されることになった。

 

これで大きなランクアップを果たしたのが渋野日向子だ。

 

渋野は昨年2カ月あまりを海外で過ごしたため、国内ツアーの出場試合は極端に少なかった。

 

調子も上がらずに帰国したが、終盤になって調子を取り戻し、大活躍を見せたのは記憶に新しい。

 

そこで、渋野のランキングの動きを見てみよう。

 

20年の最終戦から1大会前の「大王製紙エリエールレディス」終了時のメルセデス・ランキングは130.7ポイントで57位。

 

ところが最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で3位タイに入り146.67ポイントを稼ぐと、記憶に新しい「全米女子オープン」の4位でなんと280ポイントを獲得。

 

一気に総ポイントを557.37まで伸ばし、11位に浮上した。

国内ツアーの4日間大会で優勝者が手にするのは300ポイント。

 

公式戦なら400ポイント。

 

3日間大会なら200ポイント。

 

つまり、海外メジャーの4位は、ポイントで見れば、言わずもがなの『格上』。

 

この躍進もあって、渋野は一気に順位を上げたというわけだ。

 

なお賞金ランキングでは約1652万円獲得の35位につけている。

 

ちなみに海外メジャー優勝なら加算されるのは800ポイント。

 

「全英AIG女子オープン」(現AIG女子オープン)は19年だったため、国内のメルセデス・ランキングには反映されなかった。

 

国内大会を欠場して挑戦した海外で結果を残した選手にもポイントを付与するというこの考えは、『海外に挑戦してほしい』というJLPGAの思いがランキングに反映

されたことになる。