初戦まで一週間を切った2021年の国内女子ツアー。
「ダイキンオーキッドレディス」が4日から始まる。
今回は渋野日向子について。
20年の渋野さんは、開幕戦からまさに『2年目のジンクス』と呼ばれるような状況になっていました。
日本での開幕戦となるアース・モンダミンカップで予選落ち、さらに初リンクスだったとはいえ、前年に優勝していた「AIG女子オープン」(全英女子オープン)も前週から2週連続で予選落ち。
どん底と呼べるほどの状況を味わったと思います。
彼女にとっては不運だったのが、アメリカのQシリーズ(出場予選会)がなくなったこと。
Qシリーズがあれば通っていたと思いますし、それなら「米ツアーで優勝しかない」と8月から約2カ月間日本ツアーにまったく出ないというハードなスケジュールを組む必要もなかったと思います。
それはちょっとかわいそうだなと思いました。
また、これは日本人の悪いところだと思うのですが、少し悪くなると「もう渋野はダメだな」と言う人が多くなりました。いやいや待ってください。
彼女の場合はホップステップをやらずにいきなりジャンプしちゃったから、今ホップとステップをやり直しているだけだ、と。
ゴルフは一足飛びにやったとしても、技術の積み重ねが必要なスポーツです。
渋野さんの場合は浮かすアプローチ、止めるアプローチといった技術は、これから覚えていかなければいけないと思っていました。
そしたら一年でホップとステップをやって、もう一度最後にジャンプしてしまうのですから、本当にすごいとしか言いようがありません。
なぜ、全米女子オープンであれだけの活躍(優勝争いのすえに4位)ができたのかと言えば、渋野さんの持ち球だと厳しいのかなと思うようなアプローチの状況でも、ロブ系の球をはじめ打てるようになっていたことが理由の1つだと思います。
特に最終日の5番で見せた砲台グリーンの奥からのアプローチは、思わず「え〜!」という声が出ました。
お見事というほかありませんでしたから。
渋野さんも古江彩佳さんのように試合のなかで成長できる選手だということです。
今までできなかったことを試して失敗していたのが、成績が上がらなかった時期。
今までの技術でやっていれば、あそこまでダメじゃなかったかもしれない。
だけど、「この技術を覚えなければもっと上に行けない」と思い試合の中でチャレンジし続けていたのが、ようやく最後にパチっとパズルがはまったのかなと思います。
失敗をして予選落ちすることを怖がっていないんだなと。現場でやれなければ意味がないということを分かっている選手ですよね。
ですので、当然21年の渋野さんにも大きな期待があります。
日本とアメリカを行き来するスケジュールだと聞きました。
米ツアーの出場権をかけたQシリーズにも出場すると思います。
