永遠の若さ というのが人類の夢なのか?


最近
スタップ細胞という夢の細胞が発見されたと騒がれて

「若返りも夢じゃない!」

と熱く語る理系女子に
日本中が沸きに沸き

やがてそれがウソかホントかとあやふやになって
マスコミ各社が踊らされたという現実がありますが・・・


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こちらの
『百年法』 は
永遠の若さを保つ術を手に入れた人類の
その先に待ち受ける運命をリアルに描いたSF小説です。

設定はSFですが

内容は非常にリアルに近い。

戦後アメリカが開発したハーヴという技術を用いれば
誰でも永遠の若さを保つことができるという。
ただし、その施術を受ける際にかならずサインしなければならないのが
100年経ったら生存に関する権利を完全に放棄しなければならないという誓約書。
これこそが百年法。

20代で施術を受ける人は
そのままの外見で百年を生きることができる。

ハーヴを受けない人もいるが
ほとんどの人類は若く健康な肉体を手に入れるため
百年法の契約書にサインをする。
それは百年後の自分自身の死刑執行所にサインをするようなものなのだが。。。
永遠の若さという欲望の前に、そんなことに関心を払う者はおらず。

物語は
百年後。

いよいよ自分が生存権を手離さなければならない時。

百年前から定められた死に対して抵抗する人々
自分の保身に走る政治家
死が遠くなったために増える一方の人口
空きがなく就職できない人が増えるため貧富の差が激しくなる社会
変わらない日常に対する閉塞感
新しい発想がなくなり止まる経済成長
八方ふさがりで行き詰る社会

百年法が実行されなければ
確実に訪れる破綻。
それは誰の目にも明らかで。

なのに
分かっていても死に抗う民衆。

また自分だけは死にたくないと思う政治家に対し

あくまでも純粋に国益を考え
百年法を実施しようと奮闘する官僚チームの攻防が繰り広げられる。

それは情報操作や広報活動など
あらゆる政治戦が繰り広げられ
民衆を動かした方の勝ちとなるリアルな闘い。

そして 下される国民投票。
その、結末。

あまりにもリアルで 息がつまる。

自分には関係ない、自分さえよければ
と短絡的に思う民衆が選ぶ未来は

はたして。
どんな未来を招くのか。



スタップ細胞がもしも本当にあったなら。

こんな未来もあるかもしれません。

ドキドキする ような
息 詰まる  ような
生き ツマル ような

「あるかもしれないこんな未来」を
アナタも垣間見てみませんか?