教育実習が終わってからは、教員採用試験の勉強を始めたわ。
もう、天職だと思ったから。
教室行って、ずっとガキどもと遊んでりゃいいんでしょ?
ヤバい!最高じゃん!
そう思って勉強したの。
でもさ、ウチの大学、頭良くない大学なのね。
だってさ、過去に教員採用試験受かったことあるの、学部創立以来1名だって。
しかも、その1名、県の助役の娘だっていうのよ。
なにそれ!
完全にコネじゃん!
コネしかないじゃん!
まあ、でも受からなきゃ、楽園が待ってないわけ。
だから、他の就職活動なんて全部捨てたわ。
みんなが、「どこどこの内定もらった〜」とか言うのなんて無視ね、無視。
とにかく採用されなきゃ始まらないからね。
図書館に籠って勉強したわよ。
そんなある日のこと、ブサイクな女とエレベーターで一緒になったの。
そのブスがね、言うわけ。
「あなた、教採受けるんだって?ウチの学校の子が受かるわけないじゃん!やめてくれる?」って。
えっ!?
もういろいろツッコミどころだらけじゃん。
なんでアタシが受験やめなきゃダメなわけ?
そもそもアンタ、誰よ?
エレベーターの中でキョトンとしちゃった。
まあ、学部の中で唯一の「夢追い人」だったわけね。
世の中って面白いわよね。
みんな「夢を見ろ!」「夢が大事だ!」って言うクセに。
実際夢を見たら「夢みたいなことを言うな!」「現実を見ろ!」って言うの。
超ウケるわ。
そういうバカは全無視。
絶対あの子、処女よね、一生処女よ。
もう認定しとく!
そんなわけで、運命の教員採用試験を迎えたわけ。