痴漢冤罪のプロセスについてまずは概略を。
1.電車内で女性から「痴漢したでしょ」と名指しされる
2.駅のホームなどで話し合いをしようとする。
3.駅員が駆けつけ、駅事務室に連れて行かれる。
4.警察に通報され、駅事務室から所轄署に身柄を移される
5.取調べ室で取り調べ(これ以降は、痴漢行為を否認した場合で述べます)
6.最悪4ヶ月以上、身柄を警察署で拘束される。
7.検察庁に身柄を送られ、裁判所に起訴される。
8.終わりが見えない裁判を送ることになり、最悪刑務所に身柄を送られます。
9.無罪を主張して、再審請求をしても却下され続け、無罪が認められても
国家からの賠償は雀の涙。
書いていると鬱になりますが、少し解説を。
○金銭面でのダメージ
一般に働いている人の場合、このプロセス4のところで職を失い
収入が断たれます。また、裁判費用も相当に掛かります。
この後の個別痴漢冤罪事案で紹介する一つ、町田痴漢冤罪事件の場合
最高裁判所まで争って、訴訟費用が約一千万円。
しかも職を失い、懲役が確定で刑務所に送られているものですから
もう、踏んだり蹴ったりです。
今日はここまでにしておきます。