金ちゃんが登校前の朝、リュックを背負って、玄関ドアの外で、「学校休みたい」と言い出したのは5年生の時。年長さんの頃には週末のスイミングに行く時に玄関で固まって動かず行けなくなったし、学童クラブでも時々スポーツの活動に行きたくなくて、学童の先生から「休ませてもいいですか」と電話がかかってきていました。

幼い時から詰め込みすぎてた。疲れていた。でも、それがつらかったって、わかってあげられなかったんだよね。非道い親です。もとい、非道い母親です。(夫はほどよい父親です。念のため)


私は、「学校、今日はがんばって行こうか。明日は土曜日で休みだし」とかなんとか言って、発熱とか具体の症状がなければ、家から送り出し続け、金ちゃんが学校に向かうのを見送り出勤していました。まだ私には不登校に関する知識はなく、金ちゃんの話を聞く気持ちの余裕もありませんでした。


それから金ちゃんは塾のオンライン授業中に寝ていたり、オンラインで先生の目が届かないのをいいことに手元でゲーム機で遊んだりするようになり…

リアルの通塾に変わってからは時間通りに塾に行かず、今度は塾の先生から職場にいる私に頻繁に電話が入るようになりました。

「お母さん、授業開始から30分経ちますが、金ちゃんがまだ来ません」


金ちゃんに連絡すると「昼寝して寝過ごした」「筆箱忘れて取りに帰った」「塾の宿題が終わらなくて、やってたら遅れて、あわてて宿題を持っていくのを忘れて取りに帰った」などと言う。

学校から帰宅して30分くらい休んでから準備して出かけても、塾の最初の授業に間に合うはずなのに、塾に着くのは二コマ目の後半頃でした。

どうして?


ある日、仕事を1時間早退させてもらえるよう段取りしました。予想通り塾から5時過ぎに電話があったので即早退し、急いで塾の最寄りの▲▲駅に向かい、▲▲駅につくと5時40分頃。駅で金ちゃんに電話しました。

私「今どこにいるの?」

金「今、××駅にいるから、あと5分で▲▲駅。塾には今から10分で着く」

私はずっと改札口で待っていましたが、実際に金ちゃんが▲▲駅に着いたのはそれから20分以上後。私が電話をかけた時にはまだ家にいたのです。そんな探偵みたいなことしない方がよかった…でも何度か同じことをしました。その結果、金ちゃんの言葉を信じられず、いつも怒りで頭が沸騰していました💢

ドッカーンと🌋

母親が子どもを信じてあげられなかったのです。


金ちゃんが塾通いに後ろ向きだったのは明らかなので、「塾が嫌なら辞めても構わないし、中学受験しなくてもいい」と何度も伝えましたが、金ちゃんは頑なに、絶対辞めない、と言い張ります。それでも塾の授業も遅刻ばかりで宿題もやらないので、学力は当然伸びず、私はますます指示的になっていきました。6年の夏休み頃まで、そんな状態が続きます。