篠崎誠監督の映画は、
「おかえり」の印象が強いので、
深い人物描写と静かな場面…っていうイメージで
「東京島」はもっと静かな映画だろうと予想していたのですが、
ものすごくエンターテイメントで、かなり楽しめました。
くすっと笑う場面も多々あって、
ああそうだ、「刑事まつり」、とかもあったなあと思いだし。
ものすごくいろんな人たちが
状況によっていろんな立場に立たされたり、
人との関わりの中でいろいろな態度を見せたりするし、
きっとものすごく難しいテーマなんだろうし、
さらに中国人とかも出てきちゃうし、
なんだかお腹いっぱうな感じになりそうなストーリーなのに
人物の描写に不自然なところがなく、
気持よく見ることができました。
特に私と同じ世代の女性に観てほしいなあ~。
木村多江演じる主人公のしたたかさとか、
共感できちゃう部分が私は多かった。
(若い男性に囲まれた40代女性っていう設定なんだろうな)
ただ、うらやましいだけっていう話も…。
特に福士誠治さんという役者さん結構好きなんだけど、
すごく素敵だったな。
(これがうらやましいの理由の8割を占めるかも)
あと、窪塚洋介のはじけっぷりが気持よかった…。
海と、岩と、赤い花と、スカーフの残像が
今も残っています。
もう一度
誰か同世代の女友達と一緒に観て
感想を分かち合ってみたいなあ。
エンドロールで名前を見たら
ちょっとうるっと来た。
なんか、すごい事だなあ。