珠洲市3/14

3:30頃に坂野に迎えにきてもらい4時過ぎに福井県大に着いた。

金沢から近づくにつれて田舎になり、道にヒビが入っていたり家が倒壊している家もあった。

不思議なのは倒壊している家の隣は壊れていなかったりする事。見た限りでは隣接して家が壊れていることはなかった。

今回は学校?公民館?の施設でバスを降りてオリエンテーションとして現地ボランティアの話を聞き今後の予定を聞いた。

トラックを3人使いそこに木屑や鉄屑、ガラス片、瓦を集め車で5分ほどの海辺でごみ集積場に行きゴミを分別し捨てる。何度もボランティアに参加する人曰く素材を再利用し現地の復旧で使うそうだ。時間は10:30〜3:30だ。

福井から集められた25人程のボランティアは、民家の跡地に行きゴミを集めて分別しトラックに乗せる作業をした。ある程度になると車に乗せごみ集積所に持っていくことになる。そこで運転手と荷下ろしで2人程必要なのだが、あまりに大変なため希望者は少なく私は2度も荷下ろし補助をすることになった。鉄屑や配線、家電だったものなど様々あったが、一番荷下ろしに苦労したのは瓦だった。量もあり一つ一つの重みもある為かなり苦労した。

荷下ろしをして現場に戻るとみんなが集めたゴミがまた袋に溜まっているがそこでハプニングがあった。木材を集めたゴミ袋の上に瓦のゴミ袋を重ねてしまっていた。そして終わりの3:30が迫っており急を要していた。何故困るのかというと瓦のゴミ袋があまりにも大きく、トラックの荷台からはみ出してしまう事だ。トラックにも重さの制限があり、せっかく袋に入れたが一つ一つ小分けにしなければいけなかった。量は変わらないが、ボランティアは翌日も継続されるので今回持って行けない分は明日に回すことにした。

荷下ろしの為トラックに乗り運転するが道路はひび割れてガタガタしていた、倒壊した家の木材が崩れて通れない道もあった。マンホールが凸になり通れる隙間を通る必要があったりと道も整備しきれていなかった。道路は自衛隊の車と車にランプをつけた警察?の車、民間人の車もあった。道だけで地震の悲惨さが伝わった。土砂崩れで一方通行の道があり道の状況を把握していないとあの道を走るのは困難だと思う。ベテランの人によると道を直すのには何年もかかるそうだ。

私はトラックの運転手に何故このボランティアを志望したかを聞かれた。私は「大学の思い出づくりです」と伝えると笑っていた。その後に「災害の現地に行くとどんな状況かを知れるから勉強になるよ」と言っていた。私もいい経験ができて嬉しかった。ボランティアはこんな興味本位で参加する事も悪いことでは無いと思う。