久々の、村上春樹さんの長編作品を読書しました。

 

久々に読む、村上春樹さんの文章は、心地よく。すーと、読書を進めることができました。

 

出張の移動中、夜ビジネスホテルの一室で読書することが多かったです。

 

さて、作品の印象は、シーバス(昔海外出張に行く際は、行きの空港の免税店で、シーバス一本とマイルドセブンをワンカートン購入してもっていっていたなーと懐かしく思いました。)のにおいと、濃いコーヒー(濃いコーヒーは、勝手なイメージで、作品中に記述はありません。宿泊中のビジネスホテルの朝食で、濃いコーヒーをいただけたのでその印象です。)の苦みを感じることのできる作品でした。

それと、美味しいオムレツが食べたくなりました。明日の朝は、自分で美味しいオムレツを作ろうと思います。

その前に、フライパンを買い替えが必要なので、明後日の朝に改めます。

 

村上春樹さんの作品は、自分の状況によって作品の印象が大きく変わるように思います。自分自身が、繊細

とは思っていませんが、多くの作品で、主人公のある部分を重ねながら読むことが多いからだと思います。

この作品では、妻とのてんやわんやから、自身の仕事や生き方を見つめなおし、いろいろな出来事を通して

人生の再生を図っていく過程を、心地よい文体とシチュエーションで、村上さんワールドへ引き込み再生して

いく作品と感じました。

 

それから、隣人の免色さんの特異性は、彼がどこまで計算をしているのか、主人公はどこまでコントロールされているのか気になって読み進めていました。彼は、どこまで思い通りのもの手に入れたのでしょうか。

 

作品の最後は、さっぱりとした終わりかたです。どちらかというともやもやとしながら終わる作品のほうが、自分のとしては、好みではあります。この作品を読み終えて、ねじ巻取りクロニクルや、海辺のカフカを読み直してみたいなと感じました。