続きです。最後です。登録証を完成させます。
前回,レーザー加工し,マスキングテープを剥がしました。
上に工具です。緑色のアクリルで作ってみたスパナ,その下にコンビネーションのスパナ,真ん中にソケットレンチのソケットだけ,右に精密ドライバーです。
私がよく使うのが,ナット側にソケットレンチのソケットだけ,ボルト側は精密ドライバーです。そんなに力はいらないので,ソケットだけでもじゅうぶんです。ドライバーは小さいのがあれば,精密ドライバーでなくてもいいと思います。あれば精密ドライバーのほうが使いやすいと思います。M3の二面幅は5.5mmです。ボルト・ナットの六角の平行になっている幅を二面幅といいます。工具のサイズは,この二面幅で表します。
右側の登録証には,アクリル板のカバーを付けます。
両端は,磁石です。金具付きの磁石なので磁力が増しています。
ボルト・ナット類はM3です。メートルネジで,おネジの外径(直径,本当は呼び径です)が3mmです。
中央左側に,平ワッシャーと袋ナット,中央右側に,ボルト,長さ10mmと12mmです。ボルトの長さは,頭の部分は含まないです。
スプリングワッシャーを使うのはあまり好きではないので,使ってません。緩む可能性はありますが,増し締めすればいいじゃんってことでやってます。
なんでもかんでも否定しているわけではなく,使わないとマズイところには,私もスプリングワッシャーを使います。
初めに,左側の登録証から組み立てます。こちらはアクリルのカバーは付けません。
磁石にボルトを通します。ボルトはステンレスなので,磁石にはくっつきません。
磁石同士は,近付けるとくっつきます。
磁石に通したボルトを板の裏側から通します。
表にすると磁石とボルトが落ちてしまうので,指で落っこち防止をしています。
表側に出たボルトに平ワッシャーを入れます。
平ワッシャーは,よく見ると両面で凹面・凸面になっています。製品の加工時にそうなっちゃいます。
私は,画像のように凸側を上になるように入れています。スプリングワッシャーを入れないので,少しでもバネ効果があるかな~と思ってやってます。
次に,袋ナットです。袋ナットは高いです。でもカッコイイです。ネジの先端も出ないので,安全です。
そこいらでステンレスの袋ナットを買うとかなり高いので,ネジ屋さんでまとめて買って,単価が下がるようにしています。
とりあえず,指で締められるところまでです。
袋ナットにアクリルスパナを掛け,裏側からボルトを締めます。
確実にスパナを掛けたら,スパナごとナットも親指の腹でぐっと抑えます。
あれば便利なのがソケットレンチのソケット部です。
スパナは回り止めに使ってます。回すのはボルトです。←というやり方が作業性がいいと思います。
柄の部分を使っていませんが,じゅうぶんです。
4ヶ所,同じことを繰り返します。
裏側です。磁石の外径は20mmとなっていますが,板のRより小さいです。
設計上は同じです。気を遣うとしたら,磁石からの板のはみ出しが均等になるようにすればいいと思いますが,そんなに気にならないと思います。そんなことより,ぐっと締めましょう。
ほぼ同じですが,右の登録証です。アクリル板をカバーに使います。
アクリル板の厚さ2mmの分だけ,ボルトも長いものを使います。M3×12mmです。
よく見れば,アクリルも切ったときの板の上下の向きがあります。レーザーを上から照射するので,上が多く融けています。
また,上側の縁が丸みを帯びています。下側の方が引っ掛かりがあると思います。
同じです。磁石とボルトが落ちないように指で押さえています。
平ワッシャーを入れて…。
袋ナットを指で締められるところまで締めます。
4ヶ所,同様です。
できました。ちなみに私がボルト類を大量に買うのは,中村商会というネジ屋さんです。
さて,いつものように玄関ドアにくっつけてみましょうか…。
あれっ,日差しが弱いせいか,アクリルカバーの高級感(右側)が出てないです。
左から斜めに見てみます。奥側がアクリルカバーだとわかります。
右から見たら…。やっぱり右がアクリルカバー付きってわかります。
正面から,アクリルカバーなしです。
アクリルカバーありです。日差しがないとわかりにくいなぁ…。
何かありましたら,ご質問ください。
以上です。
猫の登録証,その4,完成させます。