アイボリーのワンピース。星のスタッズがついたライダース。歩き慣れないピンヒールのブーティ。色を入れた、冷たい風になびく髪。振り向けば薄い霧に包まれた山道、翻すスカートの裾。バイバイの言葉は、しろい息と共に消える。
死んでしまおう、と思った。
※みくしーと一緒だよ!

2014.09.27
cali≠gari 20th Caliversary"2013-2014"最終公演
-TO SAY GOOD BYE IS TO DIE A LITTLE-


■SET LIST(拾ってきたけど気付いて補足したマグロの場所がすげえ自信ない)

エロトピア
淫靡まるでカオスな
-踏-
偶然嵐
トゥナイトゥナイヤヤヤ
舌先3分サイズ
近代的コスメ唱歌
娑婆乱打
トレーションデモンス
誘蛾灯
原色エレガント
オーバーナイトハイキング
君が咲く山
きりきりまいむ
マグロ
せんちめんたる
マネキン
混沌の猿

グッド・バイ
最後の宿題
さよならスターダスト

クソバカゴミゲロ
サイレン


衣装レポはあてにならないので飛ばそう。
だって私Cブロック(狂信席なのに)
でも石井さんのお召し物が小物なラスボス感、そして足の短さが映えるとってもおもしろ素敵な衣装だったと言っておこう。
だんだんアンコにいくにつれて半裸になり始めてストリートファイター感が漂ってた。
まこっさんがきれいめでシュッとしたピシッとした感じだったので(遠めで確認の限界)、出てきたときああもしかしてこの人かもってなんとなく思った。
当たればいいなんてこれっぽっちも思ってなかったけど。
研次郎さんはお帽子を被っていて赤とピンクの中間色のやたら重そうなもったりしたジャケットを着ていらっしゃった。
青さんは海月とかムッカーみたいなゆるっとした全身黒のお召し物。
黒のインナーに、あの両サイドだけ裾が長くてひらひらしてる羽織もの、足首丈のパンツ(スカートにレギンス的なものかも?)
お変わりなく綺麗なおみ足でした。
あ、セットに赤いベルベットのソファがあったよ。スタンドマイクとギターの間。


エロトピアで始まって舌先までMCなし。
ぶっ続けでしょっぱなから石井さん地団駄踏んでみたり謎のステップ踏んでみたりがなってみたり踊ってみたり飛ばしてた。
それはそうと私、歳を取るたびに偶然嵐の「狂えば狂うほどに値が張る俺」が心に重く響いてきてつらい。
そんなしんどいならもうやらないでいいよって思ってしまうほどにw
そんなこんなでトゥナイ後に今日初のえむしー。

研『いええーい!!!』
客「いえー!!」
研『また最初に話し始めてしまったぜ!!!』
客「www」
研『お前らにはもっと盛り上がってほしい!いけるか!おい!いけるか!!』
研『次の曲にいきたいんだがいけるか!もっと盛り上がれ!!』
研『よし、次の曲はカリガリのヒットチャートを賑わせたあの曲!!』
客「(何…!?)」
研『ランキングを賑わせた曲だ!ついでにお前らも賑わせたい!!あの、往年の名曲!!』
研『(石井さんの方に手を向けながら)“秀仁の声明文”!!!』
客「うわああああ!!!!」
私「うーわあああああああああ!!!(頭抱える)」

舌先3分サイズ。
私がカリガリにはまったきっかけの、初めてちゃんとCDを買って聴いた最初の曲。
まさか生で聴ける日がくるなんて。
生きてるってこういうことの繰り返しだよね。泣いてしまったわ、舌先で(笑)
あと絶対書いておきたかったんだけど、石井さんモニター見てたのに歌詞間違えて

「ラッキーカラー青じゃあるまい、ましてや青じゃあるまいし」

って歌ってたから噴き出してしまった(間違えたなって顔はしてたのが尚おもしろかった)
どんだけ嫌いなのwww

次コスメ。
私の歪んだ青春を構築した曲たちだなあ。
うちの母がコスメ唱歌のドラマお気に入り。母の名前はもちろん「ミツコ」。
揺るぎない。
そもそも私もうまるで7期カリガリにハマるために生まれてきたみたいな苗字だからしょうがないよね!
上がれないよ!(笑顔)

そ ん な こ と は ど う で も い い

青さんがおもむろにソファに腰掛けてチューニングしだす。あ、石井さんのためのソファかと思ってたわw
休憩的な意味で。
んで手持ち無沙汰になった石井さんが絶妙な間で喋り出す。変わらねえ。

石『もうちょっと盛り上がってもいいんですよ』
客「www」
石『…(青さんの方を見て)…“誘蛾灯”』

最後いしーさんの声と青さんのギターだけになってスローになるところがすげえ好き。
歳を取るたびにこういうタメとかキメとかが格好良くなる。年の功。
誘蛾灯って確か復活したばっかの頃もやってたよね?
その頃より、勿論再教育の頃よりもなんか雰囲気出てると思うなあ。

そっからたて続けに原色エレガントオーバーナイトハイキング。
Cブロック中央前方にサブステージがあったんだけど、オーバーナイトハイキングのときにけんじろさんと青さんが来襲。
で、青さんがBブロとCブロの間をギター弾きながら歩き回る。カメラがついて回る。近い。
おわああああってなってたらステージから石井さん消える。
声だけ聞こえる(笑)
気付いたらサブステージに石井さん来訪。青さんとふたりで弾いたり歌ったり。
石井さんがこっちまで来るってなんかすげー!ってそっちばっかり気にしてたけどさ、それからしばらくけんじろさんが戻るまで、ステージに誠さんひとりだったのよね。
今思うとなんか切ないよね
そういうことなのかなあって絶対違うのに思っちゃうじゃんね。

君咲くはイントロのときに青さんが「ここで笛吹くのよ」って顔してたのとアウトロの笛パート終わったときによくできましたって顔で小さく拍手してたのにキュン。
きりきりまいむは石井さんがソファーにボスンって背面ダイブして寝転んでバタバタしながらままままままーいむ!ってシャウトしてたのがくっそ可愛かった
ラスボスが駄々っ子してたw

あと猿では青さんの定番のバナナ投げ。サブステージにも来てくれた。
投げて投げて投げて食べて投げて、最後食べかけ投げたw
きりきりまいむとも被るけど石井さんのななななななーう!!!ってシャウトがすんげえ好きよ。
最後シャウトになるところでマイクに噛み付くみたいに天仰いで叫ぶじゃないですか。
そのときこっそり見える上の歯が好きです。
ここのイントロで確か青さんがバナナ入ったバケツ?桶?を持って来ながら
青『アンタ達まだまだいけんでしょーね!?最後なのよ!!!』
青『ほら!!いけんのー!!!?』
的な煽りがあったはず。


あとどこに入るか忘れちゃったけど
石『……はい、』
客「(石井さんが喋り始めると思って静かにする)」
石『…………(きょろきょろ左右確認)…よし、次の曲いきましょう(笑)』
ってえむしーあった。
あの間はなんだったんだろう(笑)


特筆すべきがグッドバイ!
誠さんのドラムが始まって、けんじろさんと青さんがステージで『(サブステ行きます?)』みたいな耳打ちがあって(笑)、
ふたりで歩いてきてそこで向かい合わせになってイントロ弾き始めたんだけど。
皆さんもご存知のあの伝説のヘロヘロのグッドバイで、しかもテンポぐっちゃぐちゃにパワーアップしててw
みんなサブステの方見て笑ってたんだけど、メインステージに残ってる石井さんが音程もテンポも取れなくてイヤモニ付けたり外したりしながらむっちゃ苦戦しててwwすんげえ身を乗り出して片手耳に当てて耳すましててwww
指差して笑ってしまった(ひどい)
結局誠さんの方を振り返って『(だめだわ)』みたいな顔して、ふたりアイコンタクトして、誠さんがそれとなくうんうんって頷いてカウントしてきちんと曲に入ってて。
なんかキュンってしてしまった。
ああ、ちゃんとバンドなんだなって思って。
誠さんムードメーカーだし、なんだかんだあの人達チームワークあるし、っていういい部分が今日のグッドバイに全部集約されている気がして、
なんで終わるんだろうって思ったらほんと辛かった。
人を食ったような宣伝や企画ばっかり話題になるけどさ、ちゃんとバンドしてんじゃん。すっげーいいバンドじゃん。
なんで今日終わるんだろう。
ああ、手、振らなきゃ。って思ったら、なんかまた切なくなって。今度は終わる詐欺じゃないんだなあ、たぶん、って思ったらいたたまれなくなって。

石井さんの歌い出しに合わせて銀テがパーン!って発射されて、風向きが良かったのでなんとか1本掴めて、
ガサガサッて拾い上げたらそれには「カリガリ 第7期終了」って印字されてて。
すっげー切なかった。
楽しかったから。
そのあとの宿題もスターダストも、「思い出はここに置いて先に進みなさい」って背中押されてるみたいで、
切なくて苦しくて、でも染み入って、いい歌で。
もうすぐ終わるんだって嫌でも思わされてしまうような選曲で。
歌い終わり、お客さんの拍手が風に混じって雨音みたいで寂しい。メンバーは何も言わずに楽器を置いて捌けていく。
最後に誠さんが残って、センターマイクの前でちょっと躊躇って、おずおずと喋り始めて。

誠『あ、の。カリガリから、脱退することに、なりました』
誠『自分がカリガリに加入したのが、1999年で、今、2014年で、ちょうど、15年。途中活動してなかった時期もあるけど、それでも、15年』
誠『15年もやってきたので、到底、ひとことでは言えないんですけど。今回、カリガリを去る運びとなりました』
誠『あの、自分、ずっとやってきたんで。当たり前なんですけど、カリガリのライブを、そっちから、生で見たことないんですよね』
誠『だから、今度は。客席から、カリガリを一度、見てみたいなーって、思います』
誠『15年間、ありがとうございました』

茫然自失であんまり覚えてないけどこんな感じかなあ。
一言、一言、ゆっくり言葉を選んで、申し訳なさそうに喋ってたのが印象的で。お辞儀をして、捌けていっても、とてもじゃないけど拍手なんてする気になれなくて。
応援してるから、大好きだから、気持ちよく送り出してあげなきゃいけないんだって分かってたんだけど。
頭では分かってるんだけど、気持ちが追いつかなかった。
アンコールをする気にもなれなかった。
手拍子さえも出来なかった。

会場は誰からともなく誠コールが起こってて。
でもどうしても参加する気になれなくって、涙が止まらなくって、どうしたらいいか分からなくなってる間に、
メンバー再登場して、たたみかけるように2曲やって、何も言われないまま終了。
誠さんが、深々とお辞儀をして捌けていったのが、ものすごく印象深いです。



私はそもそも、カリガリとジャンヌがなければこんなにもバンドにはまることってなかったと思うし
カリガリは私の思春期の形成に多大なる影響を、あと、いろんな意味でたくさんの衝撃を与えてくれたバンドだったし、
誠さんと石井さん、あの、3人時代のゴートがなければこんなにも遠征する人間にならなかった。
人生を狂わされた(笑)
でも、カリガリが、ゴートがなければこんなにたくさんの人と絶対に出会えなかった。
辛いことも、楽しいことも共有して、一緒に騒いだり、笑ったり、泣いたり。時には怒ってくれたり、慰めてくれたり、話を聞いてもらったり出来る、たくさんの人と、出会えなかった。
私の人生にずっと抵触してきた。
誠さんがカリガリでいてくれたおかげで、得たものがたくさんある。これからも、多分きっとある。
本当に、心からありがとう。
今後のことも、抜けるに至った理由もまだ何も分かってないけど、とりあえず、今の気持ちを残しておきたくて。
取り急ぎレポです。
ワンクリック長文詐欺大変申し訳ない。

行けてよかったです。
本当に、本当に。ほんとうに、心からありがとう。
恋をしてます。
たぶん。
久々に生きる活力が湧いてきてる気がします。
たぶん。

女子って楽しい。
生きるって楽しい。そうまで思えるようになれて嬉しい。
大好きな友達と君がいてるから、私は頑張ろうと思います。
「俺たちがAnli Pollicinoだ!」

ツアー二日目、江坂。
シンディーの煽りには鬼気迫るものがあった。勢いがあった。
かっこよかったよ。
一本一本増す事にみんながまとまっていってる感じがしました。
このツアー全てがファイナル、信じてみようかと思います。
ドットの大好きなワンピース。ライダースを羽織って、足元は下ろしたてのピンヒール。
手紙にはありがとうと添えて。


嘘だったんだよ、全部。
さよならは次にまた会えたら聞いてほしい。