くせに
ブログネタ:嫌いなことば 参加中わし、決めつけやらレッテルやら固定観念みたいなんが大嫌いなんよ。
じゃけん「○○のくせに」っていう言葉がぶち嫌いじゃ。
「○○のくせに」って差別と侮蔑のこもったサイテーな言葉な気がしますじゃ。
男のくせに。女のくせに。貧乏なくせに。金持ちのくせに。日本人のくせに。外人のくせに。
なんかこれだけ書いただけでもいやーな気分になってきましたじゃ。
ほじゃけど、スゴイなぁ、と思うんが藤本弘先生じゃ。
先生の代表作「ドラえもん」でいじめっ子のジャイアンがいじめられっ子ののび太に言うセリフ。
「のび太のくせに生意気だ!」
いやー。
名ゼリフですじゃ。
マイナス要素たっぷりの言葉を見事なまでにカリカチュアライズして笑いに昇華しちょる。
もちろん普通に捉えるとヒドイ言葉なんですじゃ。
しかし、この中にはいつも下にみられちょるのび太がジャイアンの上を行き悔しがらせちょると言う事も端的に表現しちょるんよの。
じゃけんイヤな感じが少ないんじゃなかろうか。
そう考えると嫌いな言葉も使い方によっては結構変わってくるもんじゃ。
苦手な物に頑張ってチャレンジした時なんかに好きな人から言われる
「苦手なくせに(頑張ったね)」
じゃったらは逆に嬉しいじゃろうし、嫌いな人から言われる
「苦手なくせに(何ムダな努力をしてるんだ?)」
はやっぱりイヤじゃしw
結局どんなにイヤな言葉も使い方と受け取る側の受け取り方でいかようにもなるんよの。
はっきり言うて世の中にはイヤな言葉やヒドイ言葉がようけあります。
ほじゃけどそれを過剰に取り締まるあまりに無意味な揚げ足取りやら行き過ぎた単なる言葉狩りになっちょる事も往々にしてありますじゃ。
ほれは逆に危険な事のように思いますじゃ。
例えば一時期絵本の名作「ちびくろサンボ」が店頭からすっかり姿を消した事がありましたじゃ。
サンボが黒人の蔑称であるとか差別的な内容を含むとか、色々過敏に反応した人たちが出てきたけんじゃ。
ほじゃけど、別に差別を助長する内容でもないし、何より絵本として優れちょる。
ほれをちょっとした問題でやり玉にあげるのはどうなんじゃろ。
その対処として臭いものにフタをするように抹殺するのもおかしな話じゃ。
抹殺はむしろ
「この絵本はこういう事で問題になった事もあるんよ」
と子供たちに教える大切な機会を奪うだけの気がしますじゃ。
言葉自体を取り締まるより、その言葉を使う人の心をちゃんと育てる事のほうが大事ですじゃ。
もちろん受け取る側の心も強くおおらかに。
くれぐれも過敏な反応やら取り締まりをして本末転倒にならんようにしたいもんですの。
ちびくろ・さんぼ/ヘレン・バンナーマン

¥1,050
Amazon.co.jp