セックス依存症とは、「セックスという行為に取り憑かれている状態」、「セックスをせずにいられない状態」、「衝動を自分ではコントロール出来なくなっている状態」である。深層心理の面から見ると、セックス依存症者にとっては、セックスがセックスでなくなっている。少なくとも、普通に考えられるセックスとは異なっている。
それは、逃避や自己確認・パワーなどを得るための手段であり、性欲・愛情・コンプレックス・有能感・虚無感・空虚感・孤独感など・・何から何までがごちゃ混ぜになってしまっているのである。
結果として現れる行動が、いわゆる「セックス」になっているだけなのであり、自分をそのセックスへと駆り立てる性欲以外の本当の心理的動機に目を向けていないために、強迫的にセックスを繰り返してしまうのである。
■セックス依存症の深刻な被害
セックス依存症は、ただ単純に「セックス
が好きで好きでたまらない」、「プレイボーイ」、「女好き、男好き」、「淫乱」等とは違う。セックス依存の本人も、周囲の者も、見知らぬ他者にも深刻な被害をもたらすものなのである。
◇社会的地位の喪失・逮捕
(不倫、性犯罪など)
◇性病・金銭的なもの
(風俗に行く為、女性をひきつけるため、付き合い続けるために借金を重ねるなど)
◇心理的な問題
セックスをしていないときの空虚感・不安感・焦燥感・罪悪感
◇家族との不和
(異性関係をめぐっての配偶者との葛藤など)
◇家族への虐待
(特にアメリカではセックス依存症の人が自分の子供を性の対象にする場合が問題になっている)
セックス依存症者は何らかのストレスや落ち込み、心理的な問題など、心が苦しんでいる状態で、それが「セックスによって救われる」という経験をする。すると、その時の快感を求めて、セックスが繰り返されるようになる。
また、セックス依存症者は現実や事実を自分に都合いいようにねじ曲げ、セックス依存を続けることを正当化してしまう傾向にある。そうすればそうするほど、セックス依存という深みへどんどん自らを引き込んでしまうのである。