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ヒマラヤの光の王国 3ページ目

ヒマラヤのように 強く

ヒマラヤのように どうどうと

ヒマラヤのように 気だかく

ヒマラヤのように げんぜんと

われら 王者の 山の子は

ヒマラヤのように 大空 目ざす

すみきった朝の空気の中を、お父さんの歌声が、力強く流れてい

きまいた。

歌い終わると、お父さんは言いました。

「スルーヤ、おまえも、あのヒマラヤのように、強くなるんだよ」

スルーヤは、赤いほっぺおもと赤くして、一生けんめいに、答えました。

「うん。ヒマラヤのようにだね!」


                「つづく」

ヒマラヤの光の王国 2ページ目

なまり色だった山やまは、だんだん、ピンク色にかわり、やがて、ま

ばゆい太陽の光にてらされて、黄金色にかがやきました。

ヒマラヤの朝です。

スルーヤは、むねいっぱいに、しんこきゅうしていいました。

「うわー、すごいながめだね。すがすがしくて、最高に良い気持ちいい!」

お父さんが、にっこり笑いました。

「ごらん。ヒマラヤの山やまは、いだいな王者たちが、かたを組んで語

りあっているみたいだよ」

本当にそうです。

ヒマラヤ山脈は、「大雪山」ともいいます。世界でいばん高い、山や

まの大王なのです。

お父さんが、歌を歌いはじめました。

ヒマラヤの光の王 1ページ目

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1 いだいな王者

世界は、朝の光を待っていました。

「お父さん、早く。早く!」

ひとりの男の子が、暗い坂道を登っていきます。息は白く、ほっぺは

真っ赤です。

うしろから、やさしい声がしました。

「スルーヤ! そんなにあわてなくても、山はにげたりしないよ」

坂をかけあがると、おかの上に出ました。とおくに、雪をかぶった高

い山山がそびえています。 ふたりは、じっと山を見ました。
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