道重さゆみさんについて
ネットのいろんな方面で語られ尽くされた感もあるが、やはり道重さゆみさん(以降一ファンとして「さゆ」と呼ばせていただく)のことを語りたい。私が覚えている限り23年度の時点ではさゆは卒業する素振りがまったくなかった。それが24年度に入りいきなりの卒業宣言、そして今に至り無期限休養である。地頭の良いさゆのことだから、ルックスだけでなくあらゆる切り口から最高の卒業のタイミングを検討した結果が11.26だったのだろうと推測できるのである。さゆを一つのプロダクトとしてとらえると、これほど絶妙なタイミングでのプロモーションと、卒業場所に横浜アリーナを選んだ点などマーケティング戦略の見本ともいえる。さゆというプロダクトの希少価値を高めるにはこれ以外のマーケティングミックスはあり得ないとさえ思った。25歳という若さでこれほど見事な戦略を組めること自体が奇跡なのだが、さゆのこだわりや価値観、独特の美的感覚が磨き上げた結果なのだと思う。一番最高な時に散るはかなさと、それゆえの美しさとしての希少性の価値観を25歳という若さで体得していることが私にとって最高の驚きなのである。モーニング娘としての12年間はいかに濃密で人間性を高め期間だったことがこうしたことで良く分かる。横浜アリーナでのさゆは本当に美しく、この卒業に合わせてルックスの品質を最高点まで引き上げた点も見事だった。フクムラダッシュ、りほりほのくちびる強奪など、リアルでしか味わえない見せ場をいくつも残してくれた。だから、一週間たってもいまただに「さゆ」とはいったい何だったのかを考え続けているのである。