天使ちゃん
コワンのオチビさんたち
スクスク育っています。
みんな元気に
鳴いたり寝息たてたり・・・
小さな心臓が力強く、早いスピードで
トクトクトクトク・・・動いています。
でも、
1匹だけ
とうとう一度も心臓を動かさずに眠ったままの子がいました。
330gという立派な体重でコワンの子宮から出てきたのに~
どんなにみんなが思いをこめても
どんなに努力しても
産声をあげることができなかった子です。
天使ちゃん
スヤスヤと、眠ってるようでしょ?
いつまでも柔らかくて
いつまでもほんのりと温かくて
いつかは息をしてくれるんじゃないかな?と
奇跡を待っていたのですけど。。。
きっと今も330グラムのままー
天使になって、みんなのことを
見守ってくれてるんです。
コワンがね
何日も、しばらくの間
この子の事を探すんです。
行ったりきたりして
あっちの部屋、こっちの部屋、探すんです。
誰も居ないベッドの中を
鼻を使って布団をめくって
天使ちゃんのコト、探してるんだと思うと
なんだかとても切ない。
でも、
今は6匹の子供たちに夢中。
天使ちゃんに言われたんだと思う。
「私の事はいいから
みんなにお乳をあげてちょうだい・・・・」って。
本当だったらね
ココにあなたも居たんだね。
白いリボンをつけたホワイトちゃんとして~
でも、私たちは
ホワイトちゃんの事、毎日毎日思ってる。
思うたびに、涙が出てくるけど
あなたがコワンの赤ちゃんであることは間違いないし
このオチビさんたちの兄弟であることも間違いない。
毎日、6匹の兄弟たちの成長日記を書いてるけど
あなたの事にも
触れておきたくて~
コワンの子供は
あなたも入れて7匹だったんだよって
いつまでも忘れたくないのです。
あなたの命は
今、スクスク育っている誰かの犠牲だったのかもしれない。
だから
あなたがくれた命の1つも、絶やすことないように
毎日、何度も何度も
きょうだいたちの心臓の音を確かめ
数を数え、
誰か減ってないか
誰か弱ってないか
ちゃんと体重増えてるか
ずっと見張ってるの。
誰も病気させない
誰も怪我させない
天使ちゃんの分も、幸せに育つように
それが私の務めだと思っているのです。