育成選手


日本のプロ野球にはこう呼ばれる選手達がいます。彼らは育成することを目的とされた選手達で一軍でもなく二軍でもない選手です。


支配下登録というものをされないと二軍の試合すら出場できません。


高額年俸で知られるプロ野球選手の中であっても年俸400万円ほどで背番号も160番など三桁です。



簡単にゆうと、


「今は全く使えねーけど、育てりゃ使えるかもな」って話です。



今、私はこの育成選手と全く同じです。


お金をもらっている以上プロなのですが、全く組織(会社)に貢献しておらず研修という名の育成を受けております。


研修期間は二ヶ月でそれから自分の選んだカテゴリーのプロジェクトにアサインしていきます。


会社からすれば今は使えね~けど、育てりゃ使えるかもな社員なわけです。


まさしく企業版育成選手。



会社は僕達新入社員に先輩社員の方々が稼いだお金を投資してくれています。


さらに僕達にお給料を払ってくれています。


何ともおかしな、そして僕らにはオイシイ制度です。


とはいえ今の自分に即プロジェクトにアサインしてクライアントに成果を残すというのは不可能なので、今はこの制度に感謝して一生懸命その時まで最大


成長をするだけだと思っています。



しかし、今できる事をしよう。


それは同期のメンバーに対する価値提供です。


私の会社は新卒コンサルタントが15人います。


私が今できる事、それはこの組織においての貢献です。



我々07組はこの二ヶ月もの間、一つのチームとして組織活動を研修を通して行っていきます。


現在、研修終了後毎日残って同期達とこの期間における活動理念目標、そしてその達成方法などをMTGで議論しています。


またこの議論と平行して、研修期間中様々なタスクがあり。それを皆で分担して行っています。



そういった時大体の組織の人達は次の二つに分かれます。


:自分のタスクをこなす人。

:自分のタスク+みんなのためになる仕事をする人



この二つ、明らかにの方が組織における貢献度が高いです。


そして僕なんですが、です。



今日この事で大変悔しい気持ちを味わいました。



ある人はかなり中身の濃いプレゼン資料を作ってきたり、


ある人はタスク確認表を作成してくれたり、


ある人は社内システムに研修データが共有できるデータベースを作ってくれたり。。。。


しかし自分は自分の与えられたタスクしかやっていない。


完全に待ち人間である。



今日のMTG後、何人かのメンバーがルームに残って何かしていた。


僕は特別用がないが、帰ってしまった。



そこで何もできない自分に無力さを覚えた。


自分はどう組織に貢献していけば良いのだろう。


何を担当すればいいのだろう。




現在11時半。



おそらく今も多くの同期がパソコンの前でタスクや資料作りやシステム作りに奮闘しているだろう。


明日組織に貢献するために。


二ヶ月後クライアントに貢献するために。


近い将来、会社に貢献するために。



そんな素晴らしい同期を持てて幸せだが、俺自身は今この悔しく、情けなく、自己嫌悪に陥りそうな気持ちを忘れずに明日何かする。絶対する。考える前に行動する。やってみてから考える。




明後日チームに貢献するために。

二ヵ月後クライアントに貢献するために。

近い将来、会社に貢献するために。

未来、社会に貢献するために。



全ては繋がっている。まずは小さいことから。まずは目の前の事から。

チームのため、人のため、クライアントのため、会社のため、社会のため、自分のため。





やるしかない。



えーと4月2日入社いたしました。


それからはじめの一週間が過ぎた訳ですが、やっと慣れてきました。


今週何をやったかというと入社式・懇親会・グループワーク・社内案内及び就労規則・PC、携帯配布です


簡単にいうと歓迎」説明」ですね。


来週からロジカルシンキングや問題解決能力等の研修が始まります。


これからがコンサルタントとしての研修のスタートです。





一週間が経過して一番強く思った事を書きたいと思います。


コンサルティングファームをはじめて知った


まさしくこの一言でした。


コンサルタントについてなら先輩や友人から聞いており、ある程度知っていたし、それは大部分では間違っていなかった。


しかし、コンサルティングファームという、いち企業体についての知識はほとんど皆無であった。


というか就活時代では知りえなかった。




例えば


・コンサルティングフィーについて


・業界の標準プライスやその価格決定方法


・コンサルティング会社のブランド構築や広告について


・コンサルティング会社自身についての企業成長



いやあ~知らなかった。まず会社説明会では教えてくれない


先輩に聞いても機密情報なので入社するまで教えてくれない


そうなんです。コンサルティングファームって、この機密情報というものでしかないんです。


コンサルティングフィー、クライアント名、クライアントの経営情報・個人情報等


本当に開示できないモノばかり。


だから就活生がコンサルティングファームの事を知りえないんです





本来コンサルタントはクライアントの経営のお手伝いをさせて頂く職業でコンサルティングファームはそれを事業としている会社。


なので、外向きの視点ばかりなんです。クライアントがどうなっているか、クライアントがどうすれば売り上げや収益が上がるのか。


こればかり考えています。


もちろんそれが仕事なのでそれはそれで問題が無いのですが、少しは内向きの視点があってもいんじゃないか。


というのが僕の考えです。





自分が所属している会社はどのくらいクライアントからお金を頂いていて、それがどういった方式で価格決定していて、どのくらい経費がかかって、どのくら


い利益が上がるのか、そしてこの先どういった領域(国、地域、業界、テーマ)を企業体として展開していくのか


これぐらいはコンサルタントとしてではなく会社員、ビジネスマンとして知っておくべきだと僕は思います。





たまに経営コンサルティングファームが経営不振に陥ったという情報を耳にすることがあります。


経営をお手伝いする企業が経営不振なんて本末転倒ですし、全く説得力がないという状態になります。


そもそもコンサルティングという事業は非常に高収益ビジネスです。


売上ー原価 =利益 とした時 原価のほとんどが人件費です。


人間が唯一の経営資源であり、最大の経営資源だからです。


このような高収益事業で赤字が出るというのはコスト意識が欠乏していたり、プロとしてクライアントに成果を提供していないという事になります。


まずコンサルティング会社の社員として、次にコンサルタントとしてお客様(クライアント)に接さなければならないと強く感じました。