Are you ready? 

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なんてさ…

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自分の将来を考えるのは嫌いだ。幼い頃は漫画家になりたい、高校を卒業する頃には獣医になりたい、などという夢を抱いていたりもした。とにかく好きなことを仕事にしたかった。仕事にしたいと願うばかりで努力はなにもしなかった。だから今こうして私は何一つ持っていない。私がいる今は薄暗く、将来は真っ暗闇。この先人生が続いているのか、それさえもまだ分からない。

新しい仕事を始めた。好きな服を安くで買いそれを毎日着れるのだから気分もいい。上司からは少なからず期待もされている。しかし、最近の私には四六時中不安と焦りが付きまとう。この先ここで働いて何がしたいのか、どうなっていくのか、このままでいいのか。以前両親に転職の話をちらと出しだ時、資格もない技術もない、相当な覚悟があってその歳で転職なんて考えてるのか、もし近々誰かの扶養に入ることが決まってるのならそれは別の話だが、なんて言われたことがあった。あの時、といってもつい1ヶ月くらい前だが、転職くらいで必死にならないでよ、としか思っていなかった。今クールでそんなドラマをやっているが、お金で解決できるならタクシーに乗ってあの頃に戻りたい。人生において先輩である親の言うことを理解しようとすべきだった。私は当たり前のように生きていたが、やっと意志を持って生きていかなければならないことに気づいた。

私が求職中、真夜中に弱音をつぶやくと翌朝彼からすぐに連絡が来た。この人は本当に優しい、と同時に少しおせっかいだと、初めて感じた。私は、こういう時はそっとしておいてほしい、と頼んだ。彼からは、そっとしておけなくて悪かった、自分も卑屈になるときがある、ときた。私はなんとなく返信をやめた。だから、そっとしておいてほしいんだってば、と心の中で多少いらつきながら。

新しい仕事を始めて1週間がたった。私はますますいらいらしていた。何故と聞かれても分からないし、何にいらいらしてるのと聞かれたら全てにとしか言いようがなかった。とにかくその時余裕がなかった。仕事を終え、私はバス停に向かってケータイをチェックしながら足早に歩いていた。突然外国人に声をかけられ道案内をした。再びケータイに目をやると彼から連絡が来ていた。「やっほー」。これは本当にタイミングが悪かったとしか言いようがない。私は爆発した。とにかく尋常じゃないほどの興奮状態で初めて彼に八つ当たりした。最後に返信はいらないと送った。思い返せば私の返信を最後に連絡が途切れることは今までなかった。彼は従ってくれた。返信はなかった。しばらく連絡は控えよう。彼はどう思うだろうか。めんどくさい女だと思うだろうか。それとも守ってあげたいと思うのだろうか。考え事はこれ以上増やしたくないのに。