先週末HAS浅木と手伝いのメンバーで、埼玉県新座市のとある餌やり場所へ向かいました。

(ちなみにブログに度々登場する新座市のTNR現場とは別です。)

実は3年前まで、その場所に住んでいた方が外猫の餌やりをしてくれていました。

しかしその方が引っ越していき、外猫たちはそのまま置き去りに……。

引っ越し後から、HASメンバーが交代で餌やりに通い続けてきました。

東久留米から新座まで餌やりに行くのは、時間的にも体力的にも負担がとても大きいです。

猫たちはまだ若く、今後もその猫たちを外猫としてずっと見守っていくのは難しいとの思いがありました。





餌やりの継続が難しいため、外猫たちは保護して人慣れしたら里子に出す方向で進めることに。

しかし「保護」と言っても、外猫を保護するのはとても大変なことです。

その場所の猫たちは、不妊手術のため一度捕獲器で捕まった経験がある子達。

一度捕獲器に入った子は、もう捕獲器にはかかってくれません。

知恵を絞って何度か捕獲チャレンジしましたが、やはりたやすく捕まえることはできませんでした。

月日が経ち、猫にもなかなか会えず…。
長期戦になってしまい、悩みの種となっていたこの場所。

しかしこの日、ついに捕獲成功しました!





この日捕獲できたのは、ビビりで触れない去勢済みのオス猫です。

度々通っているうちに、猫が来る時間がわかってきたのでそれに合わせて捕獲器をセット。

普通に捕獲器を置いただけでは警戒して入ってくれないため、段ボールを使って猫が入りやすいよう工夫した捕獲器を使います。

そして待つこと2時間…。

……とても手強かったですが、無事に猫が捕獲器にかかりました!





翌日、西東京市のHASかかりつけ病院へ。

ウイルス検査・ノミ駆除・ワクチン・歯石のチェック・爪切りなど、一通り完了です

全く触れない子なので、これらの検査も麻酔をかけなくてはなりませんでした…。

ようやく保護することが出来た猫ちゃんですが、今まだやっとスタートラインに立ったところです。

これから人に慣れるまでは、2段ゲージを使用してHASメンバー宅で過ごすことになります。

外で育った猫が人に慣れるまでは、とても時間がかかります。
特に大人猫の場合、慣れるまでに1年以上かかったり、ずっと慣れてくれないことも…

それでも良いと言ってくださる里親さんに、巡り会えるかどうかもわかりません。

遠方へ餌やりに通う負担はなくなっても、里子に出すまではまだまだお世話が続きます。

皆様からのご支援に支えられて活動しています。
いつも本当にありがとうございます。
引き続き今後も、ご支援・ご協力よろしくお願いいたします!





ちなみにこの日保護したキジトラのオス猫ちゃん。

実は、2丁目シェルターの雪見ちゃんと兄妹なんです!


雪見ちゃんは同じ場所で、一足先に保護されていました。

保護後ずいぶん経ちますが、まだ人慣れ修行中の雪見ちゃん…。
それでも少しずつ、リラックスした様子を見せてくれるようになっています

雪見ちゃんにも良いご縁がありますように…!




「TNR」とは?

外猫を捕獲し(Trap)、避妊・去勢手術を行っ(Neuter)、元の場所へ返す(Return)活動のことです。


その後は「地域猫」として、付近住民や餌やりボランティアが一代限りの命を見守っていきます。


TNRを行うことで猫の頭数増加を防げるので、殺処分数の減少にも効果を発揮しています。


HASの活動「TNR(外猫の不妊手術)」





捕獲・運転ボランティア急募!

HASメンバーの高齢化が進んでいて、体力的に活動が限られてしまうことがあります。


また各自仕事や家事の合間を縫って動いているため、なかなか思うように活動が進められないこともあります。


そのためHASでは、ボランティア活動をお手伝い頂けるボランティアメンバーを随時募集しています。


ボランティア募集





ご支援・ご協力のお願い

不妊手術・医療費や保護後のお世話には費用がかかります。


HASは非営利のボランティア団体ですので、みなさまからのご寄付やHASバザーの売り上げによって活動資金を得ています。


ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。


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