夕飯を食べ終わって、突然娘とチョンジュ(全州)まで、映画を観に行きました。
全州独立映画館、というところで
公的機関が運営していて、コマーシャルのようなものは一切なく、派手さはないけれど、質の良い映画を上映しています。
値段も安く、ひとり5千ウォン(500円位)で観ることが出来ます。
今日見たのは、日本の映画。
最高密度の青色だ 」
日本では一年以上前に公開されたということです。
最果タヒさんという、現代詩人による詩をもとにした映画です。
死の予感ばかりがみちている、息苦しい現代の東京を舞台に、不器用な
若い男女の出会いと、心の交流を繊細に見つめた恋愛映画でした。
「 俺は、ヘンだから。」
「 へえ。じゃあ、私と一緒だ。」
孤独と生きづらさを抱えるふたりが
やがて優しい希望を見つけるのでした。
華やかな東京の、それは地震であったり、孤独死であったり、何かいつも死と隣り合わせの日常。
脇役の男の人の「死ぬまでは生きていくよ」という言葉が、印象的でした。
生きることの哀しみと、人への愛おしさを感じさせる映画でした。