TVが壊れてから、狂ったように読書ばかりしています。というか、本が増え過ぎ。笑
活字本は勿体無くて売れないので、漫画ばっかりブックオフ行きになってます。いよいよ脱ヲタク?笑
エッセイからミステリ、ラノベもホラーもボーイズラブも何でもありな私ですが、基本は作家買い派。
今回は久々に感動したので、新しく「読書」カテゴリーを作ってツラツラ読書語りなんぞを。
最近ちょっと凝っているのは、嶽本のばら作品です。
「ハピネス」と「エミリー」の二作品は読んでいたし、その二作品も大好きなんだけど(特にハピネス)
「デウスの棄て子」と「ツインズ」を最近読んで、ますますこの作家が好きになった次第です。
「デウスの棄て子」は、天草四郎異聞です。
勿論、先生にその意図があるのかは不明なので、あくまで私の個人的な見解ですが。
島原・天草の乱を起こしたかの美少年、天草四郎の生涯がドラマティックかつシュールに描かれてます。
歴史上はキリシタンを救うために戦ったジャンヌ・ダルク的ポジションだけど>天草四郎
でもこの「デウスの棄て子」の中では、彼は神への復讐のため、血を見るために乱を起こします。
何ていうか、すごく衝撃を受けた作品です。ラストシーンが素晴らしい。
彼は常に作中で神を疑い、神を呪い、その愛に疑念を持ち続けるんだけど。
最後の際に、彼は「人間の愛こそ神の愛にも勝る」と悟り、自分は幸せだと疑うことなく死ぬのです。
天草四郎に関して、私は史実を良く知らないのでフィクションとして読んだのですが。
その秀逸なラストに脱帽。文句なしの傑作だと思います。
「ツインズ」は「ロリヰタ」に収録の「世界の終わりという名の雑貨店」の続編です。
これは何と言ったら良いのか。一言で言えば、「破滅へと突き進む恋愛未満のラブストーリー」かな?
読後感は、やるせなさと切なさと一握りの悟りみたいなものが残る感じ。スッキリはしません。
でも、これも愛なのかな。というかむしろある意味で究極の愛の形の一つなのかもしれない、なんて。
実は私、前作「世界の終わりという名の雑貨店」は未読なのです。
というのも、「ロリヰタ」と「デウスの棄て子」、「ツインズ」は同日にまとめて買ったのですが。
高速バスで「ロリヰタ」を読んでいて、降りる時にうっかり車内に忘れてしまったのです。
なので、前作でVivian Westwoodに身を包んだ「彼女」と雑貨店店主の恋?の行方は分からず仕舞い。
その上で読んだので、私の感想は厳密にはあまり参考にはならない戯言なのです。
「ツインズ」は破滅への緩やかな旅路を描いたストーリーです。
愛する人を救えず、後を往古とも出来ずに苦しむ主人公の前に現れた、新たな少女。
けれど彼女もまた壊れた人間で、一度は主人公は彼女を棄てようとするのです。
でも、失った恋人が夢の中で語りかけるのです。「彼女の元に帰れ。傍にいてやれ」と。
主人公にとって、少女の元に帰ること=破滅なのですが、彼は迷わない。
彼らがその後どうなったのかは分からないけど、多分、一般的な幸せは望めないだろうと思います。
作中で件の少女は、彼と失った少女を「魂の双子」と呼ぶのです。
そして、それを失った彼と、やはり大切なものを失った自分は「存在の双子」だと。
この意味は、私には正直うすぼんやりとイメージとしてしか分からないので、説明できないけど。
でも、人間は必ず誰かと見えない糸で繋がってるんだろうな。それが「ツインズ」なんでしょう。
ただその糸が、必ずしも幸福な縁とは限らないだけで。
嶽本作品は、必ずと言っていいほど洋服の描写が細かいです。
それは多分先生がお洋服に関して並々ならぬポリシーを持っていらっしゃるせいなのかな、なんて。
好みが分かれる作家さんだと思うのですが、私はこの人の作品がとても好きです。
何ていうか、美意識の高さを伺える文章なんだよね。とにかく、言葉が美しい。ロマンティック。
恩田作品のように、無駄なものが一切ないストイックな文章も好きなのですが。
嶽本作品の文章は何処か耽美でエロティックで、それでいて最後の一線で清廉なのです。
うん、「聖少女的」というのが、嶽本作品に対する私の個人的見解であります。以上、戯言終わり!


