「死にたいと思ったことはある?」
「私は死にたいって思ってしまうんです
物心ついた時から、死にたいと思いながら生きてきました
でも私の母は死にたい気持ちが分からない人だから
死にたいと初めて伝えた時、ものすごく怒られたんです
そんなこと言わないでって」
そうお義母さんに打ち明けた
そもそもこんな重い話、お義母さんにしていいものなのか迷ったけれど
私がお義母さんにこの話をしたくなったのは
私の夫が、死にたい気持ちを持っていない人だったから
私は夫と付き合う前の学生時代
統合失調症を発症していた
おまけに家庭環境は最悪
同居する祖父はいつも私に怒鳴り散らし
それを受け継いだのか、母はヒステリックだった
いつしかそんな母を父は無視し始め
家から会話が消えた
小4の時は、小学校の同じクラスの男の子から
毎日「お前なんでまだ死んでないの?」
「早く死ねよ」と暴言を吐かれ
椅子や机に落書きをされた
小4ながらに、死ぬための方法を毎分毎秒探しているような子だった
そんなこんなで、私は死にたい気持ちと常に共存して生きてきた
死にたい気持ちが当たり前にありすぎて
人類全員死にたいと思って生きていると勘違いし始めた
そう思わない人間が存在すると気づいたのは
夫と出会ってからだった
私だって、死にたいという言葉の重みくらいわかっている
だからそんなポンポン口には出さないし
死にたくなったらひたすらTwitterの病み垢に気持ちを吐き出して発散していた
でも、ふと我慢できない時が来てしまった
まだ入籍、同棲をする前
私が死にたいとツイートしているのを夫が見てしまったことがある
夫は泣きながら「別れる」と言った
夫の気持ちも今になってなら分かる
私だって夫が死にたいと言ったら悲しいし、きっと涙が出る
でもその時の私は正直
「死にたい気持ちがある私を認めてくれないなんて
死にたい気持ちを持ってるのが私なのに」
と思ってしまっていた
結局、その後は死にたいと思ったら
辛い、苦しいと言い換えようね、ということで
関係を持ち直し、月日は過ぎて入籍まで至った訳だが
私は、旦那が死にたい気持ちが理解できない人だということに
薄々というか、もう気づいていた
そんな夫を育ててきたお義母さんは
どうやって夫を育てて来たのだろうと純粋に疑問に思って
失礼ながら、あのような質問をしてしまった
お義母さんは、私の死にたい気持ちを否定しなかった
そして
「ごめんね、うちの子はharuちゃんの気持ちを理解できなかったんだね
でも、私も極限状態まで行ってしまったことがあって
もう生きていけないかもって思ったことあるから、私には分かるよ
だからこそ、子供達には楽しく生きてほしいと思いながら
ここまで育ててきた
うちの子もね、中学でオタクだとかっていじられたりして
学校で嫌な思いして帰ってきたこともあるんだよ
でもうちの子ってみんな自己肯定感がすごい高いの、ご覧の通り(笑)」
と言った
夫は三人兄弟の長男で、下に弟と妹がいるが
みんなとてつもないほど自己肯定感が高いのだ
「どうやって自己肯定感が高いお子さんに育てたんですか?」
と聞くと
「やりたいと言ったことは否定しない
やりたくないと言ったことも、真っ向から否定するんじゃなくて
逃げ道も作ってあげる
あと私、子供たちのこと一回も怒ったことないよ
怒るのはパパの役目で、私がしっかり逃げ場になるの
そしてとにかく褒めてあげる
かわいいね、かっこいいねって」
夫と私の育った環境が違い過ぎて驚いた
私は行きたいと思っていた大学には行かせてもらえなかったし
それで私が病気になったら
「今からでも好きなことやっていいから」「反対したこと後悔してる」って
今更遅いし
小4でいじめられたときは
泣きじゃくる私を母は引きずりながら学校に連れて行った
小学生で習っていたバレエで
同じ役をした子と私が並ぶ発表会の写真を見て
「この子の方があんたより可愛いよ、間違いなく」
と言ったり
私の人生、散々だったなって
自己肯定感爆上げナチュラルボーン自立マンの旦那とは
真反対の人生を送ってきたわけだ
なんでこんな正反対の私たちが一緒になったのか
疑問に思う人もいると思う
でも私は夫の口癖の「なんとかなる」がとても好きなのである
本当になんとかなるかは置いておいて
私は全部完璧にやりたいけれどうまくできないと
ありえないくらい落ち込むクソネガティブマンなので
「そんくらいで大丈夫大丈夫〜」っていい意味で流してくれる
夫にとても救われているのである
皆さんは死にたい気持ちを持っている人ですか?
それとも、私の夫のように理解し難い人ですか?
死にたい人と、そうじゃない人が
お互いに理解し合って
支え合って
生きていける世の中になりますように
