「使おうと思った産着には、襟元に白っぽい汚れかカビが付いていたから、一度クリーニングに出してから使おうと思う。着物のクリーニングはどこか決まった呉服屋に出しているかも知れないからとゼリーが言うんだけれど、そういう決まった呉服屋はあるか?」←文 ゼリー
なるべく角を立てず。汚れじゃなくてカビなの一目瞭然だけど。ちなみに、引き出しの1番下に入っていたんだろう。シワも出来ていた。普通なら、こんなこと嫁に指摘されるなんて恥ずかしいだろう。機嫌を損ねると面倒なので、穏便に穏便に。
やはり決まったクリーニング屋さんがあり、義母からそこに頼むとのことで、渡した産着を持ってきて欲しいと。産着だけでなく、その他の押しつけられた不用品も全て返却しましたー!!やったぜ!
返却に行くと「ごめんなさいねぇ。着物汚れてたって?広げもせずに渡したから…。クリーニングに出しておくわ。」と。30年ぶりに出すなら、昔を思い出しながら一度広げて、汚れてないか確認したり、衣紋掛けに掛けて風を通したりシワを伸ばしたりしないの??と思いつつ、「すみません、ありがとうございます。本当なら使わせてもらう私達がクリーニングに出さないといけないのですが、ご贔屓にされてる呉服屋さんがおありでしょうし、大事なお着物だから勝手にそこら辺のクリーニング屋に持っても行けず…本当にすみません。」と伝える。我ながら女優だ。
わたしは着物好きだけど、詳しいわけでもないし、浴衣以外は自分で着れない?でも、亡くなった祖母の着物や祖母が母に用意した着物は大好きで、押し入れを開ける機会があると霧箪笥をあけていろんな着物を広げては可愛いだのすてきだのうっとりタイムを堪能することもしばしば。だからこそ、可愛い孫に着せたい産着を広げもせずに渡してきたことにとても驚いたんです。まぁ、私の常識はあちらの非常識ですから、そんなに非常識だ!!と怒り狂うことはないですが、着せて欲しいという割に、その程度かよって思いました。