アルコール専門病院 入院1回目、




「俺は、この1回で治すから」





でも、この時で8回目。




いつもなら、私のアパートや職場にバカじゃないの⁉︎ってくらい電話してくるのに、この入院の時は全く連絡がなかった。




理由は、電話をしなかったのではない。



具合が悪くて体が動かない。


電話番号の紙が探せない。





家庭訪問に来た生活保護課の担当者が、この最悪な状況を病院に連絡。



お父さんも主治医に「入院させてください。助けてください。」って言ったらしい。

(約10年後、主治医から聞いた。)



医療保護入院。






その直後ぐらいだったと思う。

兄ちゃんは仕事を辞めて北海道から帰って来た。





そして私に、



「俺が親父のこと引き受けるから。」


「もう、お前は親父と関わらなくていいよ。」




って言ってくれた。




…だからって、全部兄ちゃんに押しつけた卑怯者。




この頃のお父さんは、お酒を飲んでなくても人のことなんて考えられない。自分の欲求だけ。



病院の公衆電話に張りついて、


「退院するから迎えに来い!」


「患者のことを人間扱いしない病院になんて居らんねーー」


「いつ迎えにいるだームキーッ




仕事してる兄ちゃんに、日に10回20回と携帯に電話してくる。




兄ちゃんも困り果てていた。





この入院以降約10年、私がお父さんと会ったのは、おばあちゃんのお葬式の時だけだった。





兄ちゃん、ごめんね。とても後悔している。