『823未来日記~封じられた女B』
~俺の中での第1話~第5話のあらすじ
「旦那ぁ、6ヶ月でイイんでウチの新聞を契約して下さいよ~」
「いやあ、新聞は間に合ってるから・・・さ」
かれこれ6時間。副主任のオニタケは玄関先で恐怖新聞の勧誘員に粘られている。
一度読むごとに寿命が100日剥ぎ取られチャレンジと評判の恐怖新聞。
そんなもん、6ヶ月も契約出来る程、俺の生命の鼓動と魂の軌跡に余裕は無い。
「あれ、旦那、勘違いしてません?ウチの恐怖新聞。今年からシステム変わりましてねぇ・・・」
むむっ!!!!!!
ポルターガイストの意味深な言葉。
「+100寿命。ウチの恐怖新聞は+100日進呈しちゃいますっ!!テヘケロ☆」
そのキャッチを聞いたオニタケの鼓動と軌跡が久々に萌え上がった。
「契約してやる。その恐怖新聞とやら。さっそく今晩から配達してこい!!」
~第6話『シンデレラブレイド』~
深夜。仕事も一段落しリラックマしているオニタケの耳元に響く。
バリーーーーーーン。
今夜も恐怖新聞がダイナミック且つサンダーに窓ガラスを割りながら我が家にX強行突破。
『明日、弊社の集金員がオニタケ家を訪問か!?今月の料金は 円!!』
くっ。また。この恐怖新聞ったら。どうでもイイ事しか記事にしてこねー。こんなもん、葉書で知らせろや。
オニタケは飛び散ったニルバーシュの窓ガラスの破片を掃除しながら毒づく。
「・・・あれ!?」
珍しく恐怖新聞の記事が見開き構成になっている。
『4人の不人気な奴らをセンター扱いとして追加抜擢!!!!!~』
「やれやれ当然、俺は抜擢だわさね」。四天王の一角を務める北斗神拳伝承者デルピエロの談話。
(つづく)