中坊進二 京都の香り -2ページ目

中坊進二 京都の香り

中坊進二 京都の香り

"中坊進二は祇園のお茶屋が立ち並ぶ路地を、ふらりと歩きに行くのも好きです。中坊進二がこうした場所を好きなのは、京の着物姿の美人を身近で見られることもあります。中坊進二みたいに女性あっても、京の女性はとても魅力的ですし、見習うべきところがたくさんあります。そんなお茶屋というのは、舞妓さんや芸妓さん達をお座敷に呼んで、お得意の舞を観賞したりすることができます。美味しいお酒をお酌をしてくれますし、京の本格料理を楽しむことができる、紳士や淑女の社交場でもあり、京都独自の文化でもあります。

京旅行などで楽しみひとつにもなりますが、観光客が気軽に入り込める世界とも違いました。お茶屋というのは、一見さんお断りの壁があったためです。ですからたまに来た観光客にとっては、大方馴染めるものではありません。お茶屋と昔からの取引をしているような、一部の料理屋だとか、旅館からの紹介があって、一般の人でも遊べる機会はあります。とはいえ、敷居の高さはまだまだあります。

しかし現在では、お茶屋でも京の文化を伝えたい想いを持っているお店では、一般の人も歓迎するというお店も出てきています。中坊進二のような女性でも、受け入れてくれることにも、お茶屋さんの楽しみを味わうチャンスとなりました。

特に一般の人は京でのお茶屋さんでの遊び方がわからないものですから、不安に感じることは多々あります。ですがお茶屋遊びというのは、特別なルールはありません。男性のお客さんだけではなく、仲良く夫婦で訪れることもできますし、男女問わず仲間同士や友人同士などでも気楽に出かけることができます。

京都の祇園では一見さんお断りの花街のお茶屋さんは、俗世間とはかけ離れている、いわば別世界の印象はまだまだ強いものです。でも実は庶民のあいだで賑わいを見せたものであり、それは江戸時代の初め頃の話になります。最初は水茶屋がはじまりで、社寺の境内などにおいて、湯茶などをもてなす茶屋のことでした。京都の仏閣や神社を訪れる巡礼者であったり、街道の旅人たちのあいだで、とても親しまれていたものです。広く一般的に溶け込んだ、身近なものだったわけです。

 
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