前のいた保育園での一コマ。

 

思い出したので書き残してみます。

 

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今、保育園でひとり、

わたしに絶大な信頼を置いてくれているこどもがいる。

Tくん。

11月で3歳になる彼はまだ言葉がはっきり出ない。

語尾だけ。

 

道路を走る車を指さし「まー!」と言う。

くるまのことを「まー!」と言うのだ。

 

窓から見える空に向かって指を指し「きー!」と言う。

これは「いいてんき」という意味だ。

 

わたしがこの「きー!」に気がついてから

彼のわたしに対する信頼は絶対的なものになった。

 

 

 

午睡に入る前、必ず奇声に近い声をあげていた。

布団に行くと、こちらを見て大騒ぎするのだ。

 

ほかの先生は「なにかこだわりがあってそれがないと思っているのでは」とわたしに言ってきたことがあった。

 

布団の向き、場所、かけるタオルの向きなど

いろいろ試したけれど変わらなかった。

 

 

わたしは気がついてた。

 

 

Tくんはわたしを呼んでいたのだ。

隣について「トントン」してほしかったのだ。

 

ほかの先生がそばにつこうとすると余計大きな声で騒いでいたから。。

ほかの先生がついているところを無理矢理「入ります」って言わなかった。

その先生にお任せすることも大事なときがあると思ったから。

 

 

それで彼は考えたのだろう。

 

毎日、絵本を読んで「おやすみなさい」のあいさつをしてから布団に向かうので

「おやすみなさい」の挨拶の後、すぐに騒ぎ出すようになった。

 

 

それでね

わたし、彼に

「いっしょにおふとんにいく?」って聞いたの。

 

そしたら騒ぐのをやめて「うん」って言ったの。

 

「そういうときは「いっしょにいこう」って言うんだよ」と言うと

彼は「こー!」って言ったの。

 

「いいよ」ってこたえてあげたらすっかり落ちついたの。

手をつないで、いっしょにおふとんまで行ったら

静かに横になって「トントン」してもらって眠りについたの。

 

 

 

ここまで信頼してもらえてるのは

保育士冥利に尽きるし、担任として認めてもらえてるってことだから

ほんとうにうれしいの。ありがたいなぁって思う。

 

そんなことを思っていたら

なんだか泣けてきちゃった。。

 

 

でかそらの幼少期、言葉が遅く悩んでやってきたことも少し思い出した。

 

 

そして「保育士おとーちゃん」の記事。

(以下引用)

 

保育において、第一の目的は「○○できる子にすること」ではないのです。

このことがすでに保育者の大きな誤解となっています。

保育の第一の目的は、「”安全・安心”をプレゼントすること」なのです。

”安全・安心”というのは、物理的な安全確保のことではありません。(物理的な安全面への配慮はすでにして大前提ですので言うまでもないことです)

ここでいう”安全・安心”は、そこにいる大人つまり保育者が、「あなたはここにいていいんだよ。ここはあなたの居場所だよ。私がそれを支えるから、私を頼りにしていいんだよ」と態度・表情・言葉がけ・関わりの姿勢・心持ちなどで体現しそれを感情レベルでかもし出し伝えることです。

だから、保育者からの「プレゼント」なのです。

極端なことを言えば、これが保育のすべてと言っても過言ではありません。

ここさえきちんとできれば、「子供の○○を伸ばさなければ」といったことは大人が作り出す必要などそもそもないのです。

子供は、おのおのが必要なことを自分で身につけ実践し獲得していく力を持っているからです。

 

 

 

Tくんは

わたしからのプレゼントを受け取ってくれてるのかな。

そう思っていいよね。

 

 



やりたいことってなんだっけ?←


自分ができることと
自分がやりたいことについて
改めて考えてみよう。




そんなことを思うのは
やりたいことを「今やってもいいのか?」という自問自答をしなくてはいけないご時世だからなんだろうなぁ。


自分の中の見えないブレーキをかけたままなのではなく
世の中にサイドブレーキを引かれた状態だからなんだろうなぁ。

なんて思った日曜日。




今週は
年度替わりの週でした。


2020年度末
ひとりひとりに
「〇〇組(進級組)でもいっぱいあそんでね」
「わたしはここにいるからね」と声をかけました。


もちろん
1日違うだけで何が変わるのか
わかってるようなわかってないような。。
そんな子どもたちでした。

わたしにできることで1年関わってきた
個性豊かすぎる子どもたち。

今までにないくらい
考え悩んで相談して保育してきました。
もちろん今までが手抜きだったという事ではなく。


1歳児担当の保育士が
子ども6人に対して1人という基準での苦しさや葛藤。

どうしたら子どもたちの情緒も穏やかに過ごせるか
どうしたら保育士もストレスなく保育できるか
どうしたら個々の成長を待ちながら様々な経験をしてもらえるか。。。

上げだしたらきりがないほど。
いい勉強させてもらいました。はい。


正直
持ち上がってさらなる成長を見届けたかった気持ちがないとは言いません。
それでも
自分の保育を突き詰めたい気持ちも大きく
また同じ1歳児クラスを希望しました。


今年度で4度目の1歳児クラス。
その年ごとに個性の違うクラスなので
保育の醍醐味を感じながらまた頑張ろうと思います。


今の園に来て
初めて受け持った子どもたちは今年年中さんになりました。
元々しっかりしている子が多かったので
「こんなにできるのは稀なケース」として見守っていたことを思い出します。
日を追うごとにさらに成長し嬉しく見守っています。



2年目に受け持った子どもたちは今年年少さん。
情緒面で不安定な子もいる中で保育者との関係をしっかり作って欲しいと託した子どもたちは
その保育者と一緒に進級しさらなる信頼関係からの成長が楽しみです。



そして3年目だった子どもたち。
集団生活が不向き(表現が悪かったらごめんなさい)な子が多かったので
見守りスタンスは死守しつつ、子どもの遊びをそばで保証したり
6人にひとりという保育者の配置基準の中で
担当保育者のように常にそばで活動できるよう配慮する生活に重きを置いて保育してきました。

進級するときに保育者の配置基準以上の保育者を入れてほしいと上層部にかなり掛け合ったので
スタートは手厚く保育者を入れてもらえたのできっと頑張ってくれるでしょう。


さあ
わたしも新しく受け持つ子どもたちと
今年度もたくさん遊びたくさん笑うぞ!
怪我なく事故なく日々を過ごせますように。
新しい保育チーム(複数担任)とも建設的な意見交換ができる関係を作っていきたいと思っています。


ヾ(o・ω・)ノ ふぁいっ♪








わたしが書類仕事してる間に
作ってくれました♡
ありがとう!でかそらシェフ!

おかげで
1つ仕事が終わったよ!←まだまだ残ってるけど