こんにちは。心理カウンセラーの高井なほ です。
私が主宰しているカウンセリングルーム「はるのね」では、
自己否定が強い、
アダルトチルドレン傾向や・HSP特質を持つ方々の
お悩みをお聴きしています。
3日ほど前、エックス(旧Twitter)で
「自己受容」と「シャドー(自分の中の否定したい部分)」というテーマを
投稿しました。
それがきっかけで、過去の自分の感覚を思い出しましたので、
今日は、自己受容と「シャドー」の話です。
成功している人たちの中のみじめな自分
「成功していて、幸せそうな人たちの中にいて、
悩みを抱えている自分にコンプレックスを感じたことはありませんか?」
あなたはどうですか?
かなり前のことなのですが、
私自身、ずっと自分のつらい体験に
コンプレックスを感じていました。
(正直、その時は自覚がありませんでしたが)
だからなのか、
周りの人たちは
とても幸せそうに見えて、
少なくとも、
私の過去の出来事のようなことは
経験したことも、
想像したこともないんだろうな、
と勝手に思っていました。
「過去のことは話さない方がいい」
そう思い込んでいて、
その人たちのなかでは、
「なかったこと」にしていました。
あんなに苦労して頑張ってきたのに(と、今は思いますが)
その過去に対する恥ずかしさ、というものが
私の中に存在していたようでした。
自分の過去を語り始めたとき、「光が当たり始めた」
「カウンセラーになりたい」という長年の夢を実現した後、
自分の過去の話を人に伝えたり、発信し始めました。
それは、私のような経験をした人に寄り添いたい、と思ったとき、
必要なことだったからです。
ちょうどその時、先輩のカウンセラーさんから、
「つらかったことは、自分が望んだわけじゃない。
けれど、それが誰かを救うきっかけになるのなら、
それはとても幸せなことじゃない?」
と言われたのです。
それは、私にとっては驚きでした。
そして、なんてすごいこと!という思いが湧き起こりました。
「あんな出来事がなければ…」
「親がもっと違う人間だったら…」
「もっと周りの人が助けてくれていれば…」
そんな風に感じてしまっていた自分の過去が、
消えてしまえばいいのに、と思っていた出来事が
そんな価値を持つなんて!
そう思ったら、不思議なことが起こりました。
「隠していたい」と思っていた自分の部分に
光が当たり始めたのを感じたのです。
そして、「ああ、もう隠す必要はない。これも私の一部なんだな」
そう思ったら、
なんだか、心がすごく軽くなったような気がしました。
「統合」という感覚 ― 切り離していた自分と再びつながった瞬間
闇だった私の半分に光が当てられ、
残りの半分の私と一緒になって、
「ひとつ」の私になった、というような感じでした。
「これ、もしかしたら『統合』というものかも…」
そして、その時から、
エネルギーが倍になったような力強さを感じたのです。
今まで半分の体だった自分が
全身を取り戻して
本来の私になった。
だからなんだ。
そんなふうに思いました。
自己受容とは、「いい自分」だけを受け入れることではない
私のように
私たちはつい、自分の”見たくない部分”や
“こんな自分じゃダメ”と思う部分を
排除しようとするものではないでしょうか。
でも、
本当の自己受容は、「いい自分」だけを受け入れることではない
のです。
”自分の見たくない部分”
”こんな自分じゃダメと思う部分”
――そういった“シャドー”と呼ばれる部分に
目を向けることができ、
その意味を捉え直すことができたら、
それは「自分の力」になる。
そして、
そうすることによって
まるごとの自分として、生きる力を取り戻していくことができるのです。
「隠してきた自分」を抱きしめると、人生は動き出す
「隠してきた自分」も、「情けない自分」も、「恥ずかしい自分」も、
すべてがあなたです。
それを切り離すのではなく、
「よくここまで頑張ってきたね」と抱きしめてあげることが、
自己受容のはじまりです。
光と影の両方を抱きしめたとき、
私たちはようやく“本来の自分”として立つことができます。
そしてそのとき、あなたの内側から湧いてくるエネルギーは、
きっと今までとは比べものにならないほど力強いものになるでしょう。
今日もお読みくださり、ありがとうございました。
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