キスを重ねていました。


もちろんキスは好きだけど

このままずっと時間をかけても

まだ潤わない

というか、

乗り気になれない身体?心を


感じていました。



だから

そのうち入るお風呂へ

不自然ではない感じで誘導して


行きました。



いつものように洗い合ったり

身体を擦り合わせつつ

キスを更に重ねていきました。

彼の指に感じつつも

まだモードに入れませんでした。


湯船に浸かり

会話をして


向かい合いから

彼の脚の間に。


そこからキスをしながら

立たされ彼の唇を感じ

ジワっとなりながらも


やっぱり

どこか解放されず落ち着かない。


二か月以上会えてなかったから?


何だか


彼といた自分を忘れてしまって 

彼に申し訳なかったけれど、


彼は諦めませんでした。


だからか、

そんな彼に


ベッドに横になると

ホッと、

やっと

素の私になれたような


時間をかけて


いつも

いつも

待ってくれていたように



彼しか知らない

見せられない顔になれました。





もう一度丁寧に愛されて

少しずつ少しずつ

潤いを増し


花開いたみたいに

解放されました。




久しぶりに入ってくるカレには

私がまず上になり

ゆっくりゆっくり馴染ませて


久しぶり


抱き合いました。


そこからは女の悦びを

ずっと身体に感じ続けました。







疲れたでしょ




疲れたー



その後

ごはんを頼んだ後も

デザートを食べた後も


いつもは私が彼に尽くすのですが、

結局彼に尽くしてもらい


私は満たされました。


全て出し切ったみたいに

心地よい疲れでした。


一方彼は

頑張り過ぎたようで

爆睡でした。




ずっとときめく恋も

楽しいかもしれない。


ときめかない自分に

会えない状況に

逆境を糧にとかにならない私は


ただ穏やかな

平和なやりとりが

それで良しとする自身に不安でした。


だって、


ずっと会えてない、

ということは

その間家族の中の私、

本来の世界での私が

ずっと起動していて

私を支配していたということ。


だから

このままでもいいんじゃない?

って思ったりもした。


私たちみたいな夫婦もいっぱいいる。

身体は触れたくないけれど

やっぱりそれも家族、だから。



でも

終わって

彼と抱き合って眠り

力が抜けて


気の抜けた笑顔を

見せたい人がそこにいた。



付き合い方は、

愛は、


形を変えて。


いつか

一番の親友になっていくのかも

しれない。


それがきっと

別れのない付き合い方になるのかも

しれない。