たま通信8月号の表紙。事務所を片付けるたまの皆さん。ふざけてますニコニコ

 

石川さん

ふ~、危なかった。気づいてよかったよ~。そう。「たま」は11月になると結成20年目、よーするに20才になってしまうのだ。20才と言えば大人。永遠のピーターパンであ~る僕らは、20才になる前に解散する運命だったのです。シクシク。

(略)

 

知久さん

(略)まー、3人でいろいろやる事の楽しさより、3人でいろいろやんなきゃという事のストレスの方が勝っちゃったんですね。だんだんだんだんストレスたまって臨界点をこえちゃったのが5月下旬。なので解散決まって今はせいせいしてます。気持ち楽ちーんドキドキ 来年はどう暮らそーか?!ってなカンジです。ごめんね。(略)

 

滝本さん

「たま」での長い間、そりゃいろいろあったけど、

でもぼくらはずいぶんと恵まれた環境で、お気楽にやってきました。

しっかりとしたスタッフに守られ、やりたい事を、やりたい場所で、やりたいだけ。

それでも続けられなくなてしまいました。

始まったことはいつか終わる。いたって自然な流れです。

「たま」にいたおかげで自分の想像以上のこともたくさん経験できたし、満足であります。

(略)

と、いう訳で10月28日、30日、31日のスターパインズカフェでのライブをもってたまは解散することになりました。

 

石川さんも知久さんも、大きな原因として年齢を挙げています。

たまは数年おきに大きく変化してきました。

最初の3人から柳原さんの脱退表明を受けて滝本さんの加入と新たな楽器の導入。

内向的だった柳原さんが外向的になる。

イカ天~メジャーデビューでの生活環境の激変。

スタジオワークを駆使した「犬の約束」。

個人事務所と自スタジオの設立。

ほぼ自スタジオでのレコーディング「ろけっと」「そのろく」。

柳原さん脱退。

メロディーメーカーとしての滝本さんの躍進。

サポートキーボードの参入による変化。

3人で演奏できるしょぼたま・・・

その次の展開は?ちょっと想像ができませんね。

 

たまは同じことを繰り返すことができない人たちなのです。常に何か変化が欲しい。

もちろん、シュールレアリスト的な表現の根本は変わりませんけど、

それを音楽的にどう表現するか。それが問題なのです。

 

いつも不思議に思うのですが、組織というものは、結成された時のアイデンティティーをずっと保っているものなのです。

会社であれ、国であれ。

たまは変化する(常に新しい何かを求める)というアイデンティティーを持っていたんじゃないでしょうか。

しかしそのアイデンティティーは若い。たまの実年齢との齟齬が大きくなってきました。

それが解散の一因ではないかと思います。

 

しかし、ぶっちゃけ、20周年をやるのが超面倒くさかったんだろう?とも思いました。

 

引用 たま通信 No.114