発売は、「さよなら人類」より一か月早い4月4日。190万枚の売り上げ。

 

当時、たま現象などと言って持ち上げられてはいたが、限定的なものであったことは否めない。

イカ天は深夜番組であったし、何より関西地方では放送されていない。

 

90年5月7日 神戸チキン・ジョージでのライブ。

開演のベルが鳴り、「たま」が舞台に登場しても、客席の喧騒はおさまらず、「あッ動いとるわ!」「子供にしては老けてるやんか?」

・・・・・まるで動物園、フラッシュバチバチ。関西では「イカ天」が放映されていない。ご当地初見世とあって、客の大半は弥次馬。それにしても、ひどすぎないか?ぼくは、無性にハラが立ってきた。「こらァ、どこの外道じゃ!写真撮るのやめんかい!!」

「たま」の本

(勿論、その後のコンサートツアーでは、関西でもちゃんと理解したお客さんが大勢詰めかけた。誤解なきよう。)

 

このような状況の中、ちびまる子ちゃん、おどるポンポコリンの大ヒット。さくらももこブームが押し寄せたもんだから、

「たま」はすっかり影が薄くなってしまった。ツイてない?

いいや、アングラ気質のたまにとってはそれで良かったのかもしれない。

 

でも、「たま」ファンだったさくらももこさんは、複雑な気分だっただろうね。