サイコパスに騙されないために
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H氏の次の浮気

Bさんから逃げ回りながら、Hが次に目をつけたのは、同じベンチャーの会社に勤める女性でした。
Hが営業コンサルタント、彼女、Cさんとしましょう。は、アシスタント。
このベンチャーは後にサイバーエージェントに買収されるような、いわゆるキラキラ系でした。

Hは営業成績を上げるために、彼女に近づいたのかもしれません。
そのうちに、すぐ肉体関係を結び、勤務仲の深夜にも、会社の外でいやらしい行為にふけります。

放置された携帯を見るのが普通になったしまった落ちに落ちたわたしが目にしたのは

「指の先からエッチなにおいがする」
「エッチなことしたんだもん」というふたりの吐き気がするようなやりとりです。
勤務時間中に。

彼女は当時友人と住んでいたようでした。
そこに、サイコパスは平気で入り浸り、セックスをします。

他人の気持ちなんて。やつらには関係ありません。
彼女を、喜ばせ、利用する。
それが全てなのです。

Bさんは、この時点での利用価値は低かったのでしょう、
放置で、アシスタントとして助けてくれるCさん宅に毎日帰っていたようです。

一緒に住んでいた女友達はどんな気持ちだったでしょう。
でもCさんを責めることはできません。
サイコパスは周りを見えなくなるほどの情熱を利用できる相手には注ぐのですから。

サイコパスの衝動的な行動特性 最初の浮気

Aがマンションの下に引っ越してきて、転職して、というあたりまで前回書きました。

今日は最初の浮気について書きます。

 

転職先は渋谷にある某代理店が立ち上げたベンチャー企業で、当初は本当に忙しく、深夜まで必死に働いていました。

ただ、同じ業界であるゆえに、わたしに社内情報を教えてほしい、と甘えてくることが多々ありました。

当然きっぱりと断りましたが、同じようなことをわたしと同じ職場(後に浮気らしき関係になります)にもせがんでいたようです。

仕事で成果を出すのに必死なんだろうな、と当時は思いましたが、今にして思うと、彼には社内情報を開示すること、させることに、罪悪感や罪の意識はまったくない、なかったのだと思います。

そしてねだる先は、必ず女性です。

彼はサイコパスのなかでも、幼児期には症状が現れていなかったタイプだと思われます。

逆にその要素がありながらも、幼少期は太っていることがコンプレックスだったと語っていたことがあり、男性に対して強く出たり、利用したりすることはありませんでした。

常にターゲットは女性でした。

 

転職先での状況に話を戻します。

ある時期から徹夜と称して家に帰らなくなり、週末も戻らないことが増えました。

連絡も取れず、おかしいな、と思った頃に、「しばらく仕事に集中したいので3ヶ月間会わないことにしたい」と言われました。3ヶ月後には仕事も落ち着いて元のように付き合えるから待って欲しいと。

 

わたし自身もいろいろ考えるところがあり、了承しました。

その数週間後のことです。

 

土曜日の朝、習い事の帰りに代官山に買い物に行ったのです。午前11時過ぎでしょうか。

歩道の先から、彼が女性と2人で歩いてきました。

あまりのことに驚いてしまい、呆然と前を見ていると、彼は平然と向かってきました。

女性と並んで、「よお」とだけわたしに声をかけ、ニタニタと笑いながら2人ですれ違っていきました。

 

2人の髪は濡れていて、明らかに朝のホテル帰りの様子だったこと。

女性が彼に隠れながら向けてきた優越感と疑心が入り混じった視線から、一瞬でそういう関係にある女性だとわかりました。

 

ガードレールにもたれ呆然としながらも、頭のなかは妙にクリアで、そんな事実をただただなぞり続けました。

どれくらいの時間そうしていたのか、電話がなって我に返りました。

 

電話はAでした。

驚くべきことに、電話口で笑っています。

「どうしたの、さっきはあんな悲しそうな顔して」と目の前にあのニタニタとした笑いが見えるような声色で一方的に話してきました。

「ボンジュールレコードに行ったらばったり会ったんだよ」と音楽に大して関心もないAは続けます。

何を話したかはよく覚えていません。

ただ、この時がわたしが「ああ、この人は平気で浮気をして、嘘をつく人なんだ」と初めて気づいたときかもしれません。

 

サイコパスの特徴のひとつである「慢性的に平然と嘘をつく」

まさにこの通りです。

 

この状況で笑いながら電話ができる神経や、妙に明るいテンションで嘘をつく肌寒さに、誰にも相談できない闇を予感しました。その予感に従うべきだったと、この後後悔し続けることになります。

 

3ヶ月という話もうやむやになり、Aはまたわたしの家に来るようになりました。

土曜日の朝にふらっとやってきて、午後にまた出かけていきます。

(Aの部屋は、当時電気や回線が止められていたせいもあるのでしょう)

 

ある時、家でパソコンを貸してくれと言って、ずっとわたしのパソコンをいじってました。

わたしは別のことをしていたら、午後になって、「出かけてくる」と出て行きました。

 

その後、自分のパソコンを見ると、Aは自分のミクシィの画面を開いたまま、ログインしたままでした。

その脇の甘さに呆れながらも、見てしまったのです。

それは、代官山であった彼女と思しき女性からの長文のメールでした。

 

出会いから、現在までが長文で綴られていました。

そして、急に連絡が取れなくなって困惑している、とにかく連絡してほしい、という切実な

数行で終わっていました。

 

出会いから順調だった時期の内容は、彼がわたしにしてきたことと全く一緒でした。

鎌倉で行きつけのお漬物やさんで食事をして、江ノ島の海でいい雰囲気になるという、デートコースです。

「大事な人と来たかったんだ」と言っていましたが、全く同じことを彼女にも伝えたのでしょう。

さらに詳細に書かれていた鎌倉のデート内容は、鎌倉に行ったなら、とわたしが連れて行った家具やさんやカフェでした。

彼は大喜びでいいお店だと言っていましたが、早速次の女性のデートコースに取り込んでいました。

ここでも、あれ俺、です。

彼女は素敵なお店をたくさん知っていて、スマートで、暖かい彼が本当に好きだと書いていました。

 

そして、彼女の地元まで、夜突然にやってきたことも書かれていました。

「衝動的な行動」

ここも全く同じです。

そしてことば巧みに口説き落とします。

「表面上は魅力的で口達者」

これに女性は騙されてしまうのです。

 

Bさんと書かせていただきますが、このBさんも、情熱的なアプローチから1ヶ月も経たない間にAが音信不通になり、途方に暮れている様子でした。

おそらく、最初のあまりにも情熱的な行動に、まさか遊びだったとは思えないし、どうしても信じたくなってしまう。

「どうしても信じてしまう」のが、サイコパスの蜘蛛の巣の恐ろしいところなのです。

あんなに情熱的で熱心だったのだから、遊びのはずはないだろう。

そう信じないと自分自身が傷ついてしまう状況が出来上がっているのです。

Bさんも途方に暮れるだけで、彼を責めている様子はありませんでした。

サイコパスに振り回された女性は、騒ぎ立てない人が多いのではないかと思います。

だからこそ、この国で大手をふるって、サイコパスは生きられるのです。

Aに至っては、大学の教授という立場と、最も有名な広告代理店の社員という立場に収まってのうのうと生活しています。

 

話を戻します。

Bさんの連絡を無視し続けたA。

それもそのはず、その頃には彼には新しい女性がいたのです。

過剰な甘い言葉、映画のような求愛行動

過剰な甘い言葉、映画のような求愛行動を信じるな

 

交際当初、驚くような求愛行動をよくされました。

・最寄駅の前でずっと待っている

・「愛」という文字で巨大な絵文字メールを作って送ってくる

・好きなところを100個書いた手紙を送ってくる

などなど。

 

こんなことをされたことがなかったので、押されてしまったところがあります。

きっとそこまで明確に他人にもとめられたことがなかったので、単純にうれしかったところもあります。

 

今にして思うと、これはサイコパスの「衝動的」「自分の行動を抑制できない」という性質故なのでしょう。

衝動的に思いついたことをやっているだけなのです。

「相手が自分に夢中になること」「自分が愛されている」その状態を求めているだけなのです。

だからこそ、相手の心が自分に傾くと、一気に冷めます。

前回記載した転職活動と一緒です。

 

わたしとの関係も、わたし自身が別居し引っ越した時がピークでした。

彼は真下の部屋に移り住んできました。

わたしが引っ越しを決めた時には、自分が引っ越しを手伝いたい、と教習所に通い始めました。

それも、少し心が動かされてしまった出来事でした。

しかし、その後、真下に引っ越してくると言い出した時に、気づくべきタイミングがありました。

引っ越しを決めたというものの、お金がないというのです。

 

彼はわたしよりも年齢が下だったので、お金がないのは仕方ない、何よりわたしのために大金をはたいて免許を取ってくれたのだから、自分も何か返さないといけない。

心の中に浮かんでいた「?」を見ないようにするための理由を探し出し、わたしは前家賃などを貸しました。

 

まさにサイコパスの特徴である「寄生的な生活」です。

この寄生癖は年月とともに悪化していきます。

そもそもの「金銭感覚」がないのです。

お金がある、ないは何も考えず、衝動的にブランド物を買い、女性と旅行に行くのです。

 

こうして振り返ると、サイコパスの特徴である

「衝動的」

「自分の行動を抑制できない」

「寄生的な生活」

が、最初の浮気の前にあらわれていたんですね。

 

次回は最初の浮気について書きます。

サイコパスと「あれ俺」

これから、2004年から2014年までの10年間を振り返っていきます。

 

平和な関係だったのは最初の半年弱で、半年後くらいから、1人との浮気が始まり、そのあとは恋人関係以上肉体関係未満といった相手が常にいました。

それも1人、2人ではありませんでした。

 

最初に大きな流れを記載したあとは、サイコパスならではの傾向と合わせて、掘り下げていこうと思います。

2004年に交際が始まった時、恥ずかしながら自分は既婚者で、夫婦関係がうまくいっていませんでした。

このことに対する自責と後ろめたさは、相手のA氏に関係なく、自分自身が死ぬまで背負っていくものです。

この自責故に、誰にも相談できなかった部分も大きく、自分自身が責められるのが怖くて貝のように口を閉ざしてきたのかもしれません。

それでも、残していくと決めたので続けたいと思います。

 

職場の後輩だった氏は、交際から3ヶ月後に転職を果たします。

時を同じくして自分も別居を始めました。

 

転職活動について話しているのを聞いて、何店か気になったことがありました。

まず、応募して、最終選考までは非常に情熱的に取り組みます。

 

表面上は口達者で魅力的

これが、周囲の人間にとって最も厄介なサイコパスの特徴だと思います。

この言葉、が甘く魅力的かつ、激しい頻度で伝えられるので、この人は自分をとても求めているのではないか、自分は特別な存在なのではないか、という誤解をさせてしますのです。

タチの悪いことに、彼らは平気で「嘘」をつきます。

「あれ俺」詐欺という言葉があります。

「あれは俺がやったんだよ」と他者に訴えるいわゆる承認欲求の一種ですが、サイコパスの場合は一段闇が深まります。

「自分がやっていない」ものでも、平気で「嘘」をつきます。

 

表面上は口達者で魅力的」が故に、仕事でもいろんなところにうすーく関わっていこうとします。

面白い企画が立つ上がると聞くと、以前からそれを考えていたような口ぶりで担当者に近づき、最初の1、2回のミーティングに顔を出します。

ただ、「現実的な長期にわたる目標がない」のと、彼らには「自分が取り組む事象に対する継続的な根気」が備わっていないために、すぐに飽きて去っていきます。

それでも、1、2回ミーティングに顔を出したプロジェクトが成功すると、「あれ俺」対象になります。

「あれは僕がやったんですよ」「立ち上げメンバーでした」「あのアイデアは僕がずっと温めてきたものなんです」と言った具合です。

 

彼が実際に転職面接で何を話したか、真実は知りえません。

ただ、本人がネット上に記載し始めたプロフィールもかなり怪しく、当時の職場の前は、フリーのウェブデザイナーをやっていたと言いつつ、実態はなさそうだったり、全く別のバイトでの女性関係を吹聴したり。

当時の職場での2年間に担当した業務についても、微妙に歪められている感じがありました。

 

話が逸れてしまいました。

わたしが一番引っかかったのは、最終面接までの情熱と、内定が出た途端に返信すらしない、という態度の豹変ぶりです。

どうしても行きたい、といって取り組んでいたいが筈が、内定のメールは放置で、次の転職試験に夢中になり始めました。

新たな関心が生まれて良い会社との出会いがあったのであれば、もちろん、内定を辞退して別の職場に挑戦するのもまったく問題ないことです。

ただ、メールも返さず放置する様子に、社会人として大丈夫なのだろうか、と不安を感じました。

 

結果的に彼は当時台頭していたネット系の広告代理店に転職しました。

ベンチャー気質のある男女ともに若く、キラキラした会社でした。

 

この職場で、彼は5人以上の女性と関係を持っていきます。

なぜ、サイコパスの記録を残すのか

サイコパスという言葉が出てきて、いろんな謎が解けてきた気がします。

 

それまでは、目が覚めてみればどうしてあんなに見え透いた虚偽にやすやすとだまされてしまった自分を責め、悔やみ、自分に対する失望と絶望の毎日でした。

常軌を逸した10年の間にも、かすかな正気が残っていたようで、「Hのこと」を人に相談できませんでした。親はもちろん、特に同性の友人には話せませんでした。

かすかな正気が、話せばあっさりと、自分の愚かさと惨めさを指摘されることを見通していたのかもしれません。

 

10年間、心から笑ったことは一度もありませんでした。

常に頭の上に、分厚いダークグレーの重たい雲が立ち込めていて、たえず憂鬱でした。

解決の見えないトンネルを堂々巡りしていること。でも、このトンネルから出ることはできない、出たら負けのような錯覚に陥っていたこと。

 

もし今、こんな状態にある人がいるなら、呪縛から自分を解放するなにかのヒントになれば、と書いてみることにしました。

 

わたしは最終的に弁護士さんにお願いして、決着をつけることで初めて雲が少しずつ薄くなり、今は空が見えるようになりました。

心から笑うことも思い出しました。

 

でも未だ、一定周期で闇が襲います。

Aが自分や周囲にやった来たこと、そして、Aがなにもなかったかのように、ソーシャル上に自己アピールを繰り返している様、いまだ教職に固執している様に、心の底から憎しみと悪意が沸き起こり、抑制できなくなるのです。

 

あまりの悔しさに、罵詈雑言や、Aがしたことをほのめかすような投稿をしたことも一度や、二度ではありません。

翌朝にはこんなくだらないことをしている自分にうんざりし、削除するのです。その繰り返しです。

 

先日、またあいまいなはけ口として投稿した後に、ふと思いました。

わたしがAにされたこと。このことをきちんと残しておこうと思いました。

 

誰にも相談できなかった結果、自分のなかに抱えていたことで、彼のやったことは秘密裡になってしまったのだ、と。

それがあのサイコパスを、モンスターを肥大化させたかもしれない、と。

 

10数人の女性を騙し、逃げ続けたサイコパスの記録を残すことで、自分自身の闇を乗り越えたいのです。