パフェちっく! 11巻
ななじ眺 先生
地獄の10巻が終わりましたが、さらに地獄は続きます。
大好きな人にこんなツライ顔させて
なにが両想いだよ
の続きからです。
〜〜以下、超ネタバレあり〜〜
◉11巻のあらすじ&感想◉
大也に、壱が伊織さんに会わないと約束してくれたことを報告する風呼。
よかったけど。こんな顔になっちゃうのめちゃくちゃわかります。
約束してくれたら全部解決するわけじゃないんですよね。気持ちの問題。
今回のパターンで言うと、壱は伊織と会わないと約束をするけど、それは風呼に言われたから約束しただけであって、本心では伊織と会うのをやめたいと思ってるわけではない。
それがモロに伝わってくるから、風呼もこんな顔しちゃうんです。
嫌々自分を優先されても全然嬉しくないんです。
なんか自分がワガママ言ってるだけみたいな気がして余計に惨めになってしまうんです。
と、全部自分に重ねてしまう。
少女漫画のこういう微妙な感情に共感できてしまう度に、僕は相当女々しい奴なんだと思い知らされる。
お母さんのお遣いで、壱のバイト先のお好み焼き屋に晩御飯を買いに行く風呼。
すると、そこに
伊織が現れる。
やばーーーー!!
この女めちゃくちゃヤバい!!
わーっいっちゃんほんとにいるーっ!やないねん!!
この前もう会わないって約束したばっかりなのに、すぐ会いに来てるやん!
計算とかじゃなく悪気なく天然でやってるのが余計にやばい。少女漫画史上1番やばい女かもしれない。
入ってきてすぐ風呼に気づいて一瞬気まずそうな顔はするが、かまわず奥の席に入っていく。
(一瞬気まずそうな顔したってことは、会わない約束をすぐ破ってしまったことを多少は自覚してるみたい)
そしてこっそり壱に手紙を渡す。
それを見た風呼は辛くて店を飛び出す。
壱はすぐ追いかけてきて、こんな手紙を渡されたけど行かないから、と風呼に言う。
手紙には、明日の放課後〇〇で待ってる、みたいなことが書かれてた。
翌日、学校でいつもと様子が違う壱。
風呼は、壱は本当は伊織さんに会いたいんだ、と思う。
戸惑い怒る壱。
どっちだよ、おまえが会うなって言ったんだろ、と。
そんな壱に対して風呼は思ってもないことを口走ってしまう。
うわーー。。
自分が悪者になりたくないだけ、なんて本当はそんなこと思ってるわけじゃないのに。
つらすぎて逆に終わりを急ぐようなことを言ってしまう気持ちもめちゃくちゃわかる。
(さっきから気持ちわかってばっかり)
自己防衛なのか、つらさから逃げたいのか、その心理は自分でもわからないけど、
終わりを急ぐような思ってもないことを言ってしまうことありますよね。
ひどいことを言ってしまったり、思ってるのと逆のことを言ってしまったり。
そしてすぐ後悔するんです。
その日の夜、壱に公園に呼び出された風呼。
伊織さんに会ってきた、と報告される。
なんでいちいち報告してくるの、私には関係ないし、とまた思ってもないことを言う風呼に、壱は、
お!いいやん!
と僕は安易に思ってしまったのですが、、
壱を突き放す風呼。
えー!そうなんやー!そういう風に受け取られることもあるんや。。。
僕的には、壱が伊織さんより風呼の方が大事だと気づいたシーンだと思ってたのに。
風呼は、
私は誰かと比べなくても自分の気持ちくらいちゃんとわかる、誰かと比べなくても壱が好きだった、と。
やっっっと好きって言えたのに。。もう過去形やん。。。くやしい。
伊織さん出てきてから、風呼泣いてばっかりやん。
なんでこんな想いせなあかんねん。
これは、ほぼ告白の意味みたいです。
人を好きになる気持ちがわからない、と言って風呼を含めいろんな女子を振ってきた大也ですが、
好きっていう気持ちがついにわかったらしいです。
風呼のことが、好きらしいです。
うわーー!
個人的に、少女漫画でこういうやつあんまり得意じゃないんですー!
壱とのことで風呼は辛い想いばっかりしてるけど、でもやっぱり僕は勝手に壱と風呼を応援してるから、こういうつけこむ系のやつ出てくるのほんまに嫌なんですー!
あと、壱と風呼に感情移入しすぎて大也は今サブキャラとしか見えてないので、何を言われても、へーそうか、って感じなんです!
(多分あまり共感されませんが!)
大也は壱にも宣戦布告。
壱は、へーそう、って感じのリアクションでした。
そして壱は大也との家を出て行く。
以前、風呼が大也に連れて行ってもらったことのある、壱と大也の祖父母の家に行くことに。
(ちなみに壱の妹の古都も住んでる)
しばらくはそこから学校に通うとのこと。
なんで!?
風呼の近くにいるのが嫌になったのか!?
風呼や大也の目を気にせず伊織に会いたいからか!?
風呼が泣いてばっかりの巻でした。せつない。
〜〜12巻へつづく〜〜