だれかに必要とされることは、なんてすばらしいことでしょう！

だれかを必要とし、その人に向かって「あなたが必要です」といえるのは、ほんとうにすばらしいことですよね。

人生でもっともすばらしい経験は、いのちといのちが交わり、人と人が心を通わせあうことができるということです。

愛ある人は「ありのまま」でいます。本来の、自然でありのままの自分で。

子どものように自然に、感じたまま、思ったままを言葉にし、ほかの人の思いや感情にもすぐに順応できる人、おたがいに素直に相手と向きあえる人に還ったら。

みなさんは現在、自身が思い描いた通りに生きていますか。

仕事においても、プライベートにおいても、実際に自分の理想どおりに生きている人は少ないのではないでしょうか。

もっといえば、自身がどうしたいのかわからず漠然と生きている人もいるのではないでしょうか。

たった一度しかない人生、どう楽しむかは自分次第です。

仕事もプライベートも、いっそのこと楽しんで生活したくはないですか。

自分の人生をコントロールするためには、なにごとにおいても「すべては自分次第」というマインドを持つことがたいへん重要です。

自分の人生を生きるとは？

「自分の人生を生きる」とは、文字どおり「何をするか。どうやってやるか。どの方向に進むか」すべてを自分で決めて行動するということです。

だれかの言葉や行動に振りまわされている状態は、「自分の人生を生きている」とはいえません。

確かに、家庭があって、仕事もあった場合、自分の思い通りの行動はなかなか難しいかもしれません。

家族や周囲の人のために生きることは、とても素晴らしいことです。

ですが、自分がやりたいことを我慢して、願望を抑えてしまうことは問題です。

その状態は「自分の人生を生きている」とはいえないからです。

家族や周囲の人への感謝や貢献を意識しつつ、それなりに自身のやりたいことを実現させる方法を模索する必要があるといえるでしょう。

「嫌われること」を恐れてはいけない

人間ありとあらゆる人々にとって「他人にどう思われているか」はとても気になることです。

人は他人から認められることで、自らの価値を信じて、自信を持つことができるからです。

人にどう思われるかをまったく気にしない人はいないでしょうし、もちろん、どう思われてもいいわけではなく、よく思われたい、認められたいと思います。

そう思って生きると、人前で寛げず、絶えず緊張を強いられることになります。

ですが、現実の自分を他者から見られている自分に合わせるのはおかしいです。

他者からどう見られているか、どう評価されているかは、自分の価値や本質とはまったく関係ないからです。

そのうえ問題は、自分の人生を生きることができなくなることです。

「自分の言動がどう受け止められるか」ということに無頓着で、人から嫌われることをなんとも思わないような人は論外ですが、人の気持ちがわかりすぎる人は、自分の考えを主張して関係に摩擦が生じることを恐れます。

だから、本当にいわなければいけないことをいえず、しなければならないことができなくなります。

「なにが食べたいか」と問われても、自分が食べたいものをいえず、他者の選択に委ねてしまうというようなことであれば、大きな問題にはならないでしょうが、「好きな人との結婚を親に反対されたから」といって諦めてしまったら、人生は大きく変わってしまうでしょう。

反対する人もいれば、応援してくれる人もいます。

冷ややかな目で見る人もいるでしょう。

ですが、そのような相手や状況に「なんで理解してくれないんだ！」と怒ることは間違っています。

「やりたいことを周囲に伝えるべきか」を決めるのはみなさんの課題であって、「それをどう受け止めるか」は周りの人の課題だからです。

いくらみなさんが怒っても、相手の感情をコントロールすることはできません。

同じように、「相手に認めてもらえるかどうか」は、相手の課題であって、みなさんが口出しできることではありません。

それではどうすれば良いでしょうか。

気にせず「自分の信じる道を選んで突き進む」しかありません。

ルールを守っていれば、みなさんの人生をどう生きるかを決めるにあたって、他人の評価を気にする必要はありません。

ありのままの自分を受け入れる

自分の人生を生きるためには、他者からの評価を気にかけず、現実のありのままの自分を受け入れることです。

子どもの頃、こうあるべきだという理想を親から与えられ、親の期待通りに生きてきた人は、自分の人生を生きないで、親の人生を生き、その意味で現実との接点を失って生きてきたのです。

ですが、自分はこのありのままの自分でしかありません。

他者から与えられた理想に自分を合わせようとし、その理想から現実の自分を引き算することはないのです。

老いた自分、病気の自分もありのままの自分として受け入れたいですね。

若かった自分、健康だった自分ではなく、いまの自分を受け入れなければ、いまの現実から隔たりができた人生を生きることになります。

「好き」という気持ちを大事にする

自分の人生を思うように生きたいなら、「好き」という気持ちを大切にしましょう。

趣味、仕事や人、好きなものならなんでも構いません。

もし「好きなもの」が浮かばない場合は、自分に関わる物事をリストアップして探してみましょう。

そしてその「好きなもの」を大事にすることで、日々の生活が楽しいものへと変化していくはずです。

せっかくですし、自分が楽しいことをやりましょう。

その方が情熱を注ぐこともできるし、何よりオンリーワンな人生を歩むことができるのです。

思い立ったらすぐ行動

自分の中で良いアイデアを閃いたら、迷わず行動に移しましょう。

いくら良いアイデアが生まれても、頭の中で温めているだけでは、実現することは不可能です。

「いいな」と思ったことに対してはすぐに動くことが大切です。

そうしなければ、具体的な結果などいつまでも出せませんし、ましてや成功を収められないからです。

自分に自信を持つこと

どんなに自分の好きに生きているように見える人でも、やはりどこかで他人の目は気にしています。

他人にどうみられているかを気にしているうちは、まだまだ「自分の人生を生きている」とはいえません。

「自分の人生を生きる」ためには自信と勇気が必要です。

周囲を気にせず、自分の力を信じて、前向きに突き進むことで、自分の人生をコントロールできるようになるのです。

自分の行動や思考次第で、人生はどのようにも変わります。

自分のやりたいことを見極め、行動を起こして前に進むことが大事です。

すべて決めるのはみなさんです。

まだなにをやるか決まっていないという人は、まずは自分が好きな、自分がやりたいことから始めてみてはいかがでしょうか。

自分の人生を生きる

なにかが実現すれば、その時初めて本当の人生が始まると考えるのも、現実との接点のない生き方です。

なにかの実現を待たなくても、今は仮の人生ではなく本当の人生です。

Nさんの母は子どもたちの成長を心待ちにし、義母の介護のために、自分の楽しみを脇に置いて懸命に生きました。

子育て、義母の介護から手が離れ、ようやく自分の人生を生き始めた途端に、Nさんは病に倒れました。

もちろん、子育てや介護の半ばにして自分の人生を生きることは難しいですが、難しいのであればなおさら、意識的に自分の人生を生きることに努めましょう。

私は、子どもの顔をみるよろこび知りながら過ごす、毎日を送っています。

大切なのはゴールではなく、旅をすることです。

人生は旅なのです。

その過程、到達するまでの道のりが大切なのです。

アジアでは、人生は河にたとえられています。

私がなにをしても、しなくても、河は流れつづけます。

私たちは自分の決心しだいで河とともに流れ、平和のうちに、愛とよろこびを知って生きることもできます。

河は私たちと無関係に流れます。

どう生きるかは、自分しだいです。

もしこの世のなかでどんな人物にでもなれてどこでも好きなところにいられるとしたら、だれになってどこにいたいと思いますか。

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自分らしさ