共感力を進化させる3つの方法
どれも簡単ですぐに使える方法なので、ぜひみなさんの生活に取り入れてみましょう。
方法1「主語」を入れ替えて観察する
人はだれでも、自分の話をしたい生き物です。
共感力を上げるために、「相手を主役にして会話する」といわれても、無意識のうちに「自分が主役」の話をしてしまうものです。
だからこそ「主語」を入れ替えて観察する工夫をしてみましょう。
たとえばこんな感じです。
・「相手は、なぜこの話題を選んだのだろう?」
・「相手は、今、どんな気持ちなんだろう?」
・「相手は、なぜそれを私に話しているのだろう?」
主語を自分から相手に入れ替えて、話を観察するだけで、相手に寄り添う姿勢が自ずと身についていきます。
「あなたの気持ちが知りたい」というあたたかい目で、主語を入れ替えてみましょう。
方法2 話しを聞くときは「繰り返し」を使う
安心感を持って、相手に話をしてもらうためには、相手が7割・自分が3割の配分で会話をすることが有効です。
そのために心理学者やカウンセラーが使う「バックトラッキング」という方法を使ってみましょう。
やり方は簡単で、相手が話したことを「繰り返す」だけです。
たとえばこんな感じです。
・相手:「最近、残業がきつくて」 ⇒ 自分:「残業がきついんだ」
・相手:「プレゼンが通って嬉しかった」 ⇒ 自分:「嬉しかったんですね~」
・相手:「面白い話があってね」 ⇒ 自分:「面白い話なんだ」
相手が話したことを繰り返すだけで、面白いように相手がいいたいことを中心に会話を進めることができるようになります。
深刻な相談事の場合でも大丈夫です。
みなさんはだれかに相談する際には、実は心の中で自分の答えを見つけているものです。
そうであれば、変にアドバイスばかりせず、繰り返しを使って、相手の言いたいことを「うんうん」と聞いてあげる方が、相手と深いコミュニケーションができるものです。
方法3 「ひょっとしたら」を付け加える
それにもかかわらず、相手の話を一方的に聞くだけでなく、みなさんの意見をいう必要もあります。
そんなときに使えるのが「ひょっとしたら」を付け加えるという方法です。
主語を相手に入れ替え、話を聞きながら相手を観察していると「ひょっとしたらこの人は〇〇と考えているのかもしれない」という疑問が出てきます。
それに対して意見すればよいのです。
・(疑問があるとき)「ひょっとしたら〇〇に困っていない?」
・(ちょっとした意見の言い方)「ひょっとしたら〇〇が役立つかも」
などという感じです。
この「ひょっとしたら」という意見が一致すると、「自分のことを理解してくれる」と相手は想い、みなさんに対しての好感度がぐんと高まりますので、ぜひ使ってみましょう。
【チェックポイント】
相手が7割、自分が3割の配分で話す
相手の話を否定しない
「主語」を入れ替えて観察する
「繰り返し」を使う
「ひょっとしたら」を付け加える
共感力は、訓練で高められる
いかがでしたでしょうか?
共感力を持っている人は、相手の話をきちんと聞いている人です。
その意味では、傾聴力を持っている人は高い共感力を持っている人ということができるかもしれません。
ですが、聞いてばかりではなく、自分から話をすることも大切です。
3つの方法をぜひ実践し、共感力によってより良い人間関係を築かれることを願っております。
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