勇気づけのショートスピーチ
これから試合や本番を迎える選手に、監督やコーチなどの指導者がかける、短くて、わかりやすくて、肯定的な言葉を使った、魂を揺さぶる、勇気づけのショートスピーチ。
スポーツ映画の中で試合前のロッカールーム。
監督が選手を鼓舞するようなスピーチをする、シーンをご覧になったことはありませんか?
監督が大きな声で選手に檄を飛ばしている、というシーンをイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、単に大きな声を出して、気合を入れているのではありません。
心を前向きにし、ポジティブなイメージを描かせること
《前向きな心の状態を作り成功のイメージを描いてもらうこと》を目的としています。
ここで大切なのはその言葉を聞いたときに『相手の心が前向きになるのか?』『相手が成功のイメージを描けるか?』ということです。
たとえば、「ミスした奴はすぐに交代させるからな!」といわれたらどうでしょう?
交代させられるというプレッシャーを、感じる精神状態になると共に、頭では『ミス』をしているシーンや、過去にミスをて怒られているシーンを、イメージしてしまうのではないでしょうか?
「愉しみながら練習したことを出し切ってこい!」ならどうでしょう?
楽しむというワクワクとした心の状態をつくり、練習したことを出し切っているイメージが、描けると思うのです。
このように言葉は、心を前向きにし、ポジティブなイメージを描かせることも、心を後ろ向きにしネガティブなイメージを描かせることも、どちらもできます。
では、どちらの方が相手は実力発揮できるでしょうか?
持っている力を出し切れるのは、どちらの言葉を聞いた時でしょう?
当然、前向きな心でポジティブなイメージを描いている時ですよね。
だから私たちは自分の言葉が『相手の心を前向きにさせているのか?』『相手が成功のイメージを描けているのか
?』本領発揮させることに繋がっているのか?ということに気を配りたいのです。
その言葉を聞いたら、相手の心はどのように動くのか?
相手はどのようなイメージを描くのか?
発する前に一度考えてみてはいかがでしょうか?