「幸せ」を感じる瞬間とは
みなさんは「なにをしたから」幸せになるのではなく、状況に合わせて、みなさんの望みが叶えられたときに幸せを感じます。
それをひと言で表現するとしたら、「自由」です。
みなさんは、自由なときに幸せを感じます。
逆に、自由でいられないときは、不幸だとちょくちょく考えるようになります。
話したくない相手とやむを得ず会話を続けなければならないときに、「話さない」という自由が選べなければ、不幸だと感じます。
食べたいものがあるのに食べられないとき、働きたくないのに、働き続けなければならないときも、自由が奪われたように思えて、不幸だと感じます。
ですが、みなさんの求める「自由」があれば、他人の目には大変そうに見えたとしても、みなさんは幸せです。
極寒のなかでずっと登りたいと思っていた高山に登る人や、自分の意志でとても遠くにいる恋人に会いに行く人などもいます。
幸いなことに、自由な人生とはだれかに授けられるものではなく、生きていく中でみなさんが選択できるものです。
だれでも、自由に生きる権利を持っているのです。
私たちの幸せは“自由”にある
「私はみんなと同じじゃないといけない。
他の人々に後れを取ったり、ちがうことをしてはいけない。
そうしないと、間違った人生になってしまう」
こんなふうに考えていては、みなさんらしく自由に生きることはできません。
「過去の誰かのせいで、あるいは、過去の出来事のせいで私は不幸だ」
こんな考えもまた、みなさんの「現在」から自由を奪います。
過去にとらわれていると、現在を自由に生きることができず、なにひとつまともにできなくなってしまいます。
「私は何をやってもだめ。もう遅い。私にできるわけがない」と、みなさんでみなさんの限界を決めてしまう思考の習慣もみなさんの自由を阻みます。
みなさんの自由はだれかに授けられるものではなく、だれかの許可によって発生するわけでもありません。
「今の選択」によって決まります。
なにもかもみなさんの望みどおりにはならないとしても、ずっと自由がなくて不幸だという気がしているのなら、今までもどかしさに苦しんできたのだとしたら、今こそ、これまで選べなかった自由を選択すればいいでしょう。
どう進めばいいのか、人生の方向性がわからなくなったら、「自由」に向かって進んでみましょう。