だれもが「幸せになりたい!」と願うものです。
「幸せとはなにか?」についてきちんと理解している人は、もってのほか少ないかもしれません。
幸せになるためにも、幸せを知ることは重要です。
「幸せの本質」とは、なにでしょうか。
幸せでいるために、まず、大事なこと
「幸せとはなにか」という精神的な話をする前に、現実的に大事なことがあります。
みなさんには基本、「生きようとする本能」が備わっています。
ですから、「日々、安全で安心して暮らせること」は重要です。
それがなくて、精神論だけで幸せになるのは、よほど修行を積んで人生を達観している人でない限り、難しいでしょう。
生きるためには、必要最低限の住まいやお金、食べ物は、必要です。
もちろん中には、仙人のような生活をして、幸せになれる人もいるかもしれません。
現代人の多くは、それらのものがなくて、「幸せになろう」というのは、「綺麗ごと」になってしまうことが多いでしょう。
ですから、まずは「生活を整える」ことが重要です。
それができてようやく心に余裕が生まれ、「幸せとはなにか?」を追求できるようになるのです。
幸せとは、「主観的」なもの
みなさんは幸せになるために、一生懸命にお金を稼いだり、出世を目指したり、ステータスを得ようとしたりしがちです。
本来は、ゴールは「幸せになること」で、それらは「幸せになるための手段」のはずなのに、だんだん視野が狭くなってしまうと、「お金を得ること」「出世すること」「ステータスを得ること」が目的となってしまい、そのためのやり方を誤って、むしろ幸せとは程遠くなってしまうこともあります。
たとえば、出世を目指して仕事ばかりしていたら、家族との関係が不和になってしまい、孤独を感じてしまう、とかです。
いい換えれば、「出世すること」「お金を得ること」「ステータスを得ること」によって、幸せになれることもあれば、幸せになれないこともあります。
自分が一番望んでいるのは、「幸せになること」なのか、それとも、ただ単に「そういった表面的な豊かさがほしい」だけなのかを、きちんと認識したほうがいいでしょう。
おそらく世間の人々は、「幸せになれなければ、意味がない」と思うはずです。
だったら、まずはその「幸せとはなにか」を理解する必要があるでしょう。
幸せとは、「主観的なもの」です。
つまり、自分が「幸せだ」と思うのであれば、その人は幸せなのです。
たとえ、借金があろうが、病気であろうが、家族がいないだろうが、です。
逆に、お金持ちで、健康体で、素敵な家族がいて、誰もが羨むような環境を得ているのだとしても、本人が幸せを感じていなければ、その人は幸せではありません。
つまり、幸せを感じられるようになるためには、ある程度、自分が「納得できていること」が大事なのです。
どのような環境だと納得できるのかは、人それぞれではありますが、納得できる条件が高すぎる人は、幸せを感じにくいところはあるでしょう。
なかには、「自分が幸せであること」を必要以上にアピールする人がいます。
自分で幸せを実感していないから、人から「幸せな人だ」と認めてもらうことで、ようやく「私は幸せ者なのかもしれない」と思えるところがあるからです。
それでは、どんなに自慢できる豊かな環境にいるのだとしても、幸せ者とはいえないでしょう。
みなさんの日々の行動を変えることによって、今より幸福になることができます。
あなたを幸福にする3つの行動習慣
楽観的になる
実際に今日から行動してみることが重要です。
「最高の自分像」を描き出すことも一つの例です。
過去24時間のポジティブな体験を、日記に書くことを挙げます。
たとえば「今日は天気がよかった」「朝食が美味しかった」「面白い本を読んだ」など、些細なことで構いまわないのでポジティブな体験を書くのです。
すると、始めて数週間ほどで効果が表れます。
毎晩、日記を付けることで、ぼーっとしている時間に、自然とポジティブなことを探す癖がつき、その結果ネガティブなことを考える時間が減るのです。
人を許す
恋人でも、会社でも、誰かと利害関係にあるとき、許せないことが度々起こります。
しかも、それを表面上は許さなくてはならなかったりします。
たとえば、恋人が浮気をしているけど、今それを指摘すると自分が振られてしまうとか、会社で社長の奥さんが、えこひいきされているけど、それを指摘しても、自分の立場が危うくなるだけなどです。
幸福になるために重要なのは、このように立場上、相手を表面的に許すことではなく、自分の心の中で、相手を許すことを意味しています。
確かに、自分をネガティブにする、この許せない気持ちを取り除くことができたら、それだけで幸福度は増すでしょう。
共感する、つまり相手の立場を心から理解すると、許せることも多いです。
考えすぎない、他人と比較しない
考えすぎることが、幸福度を下げます。
解決しない問題、他人との比較、許せないことなどを、考え過ぎるなということです。
そこから逃れる方法を2つ提案します。
1つは、ノートなどに考え過ぎていることを書き、頭の中で一度決着をつけることです。
頭の中だけで考えると、同じ考えがぐるぐると回り、一度結論が出たことも、いつのまにか蒸し返したりします。
それを避けるために書くのです。
書くことは客観的な視点も生み出します。
これはとても効果があります。
もう一つは注意をそらすことです。
「許すことを実践してきた著名人の伝記を読むこと」を実践しましょう。
ネルソン・マンデラの自伝を読むと、自伝そのものがとても面白く、読んでいる間、当時の南アフリカにみなさんを旅立たせてくれます。
小説などを夢中で読んでいるとき、その小説の中に心が引き込まれ、幸福度が増します。
幸福になるのに、何が起きているかは重要ではなく、日々の行動を変えることこそ重要です