満足度を高めるには
満足度を追求するとともに、顧客の不満や不快感といった負の解消に取り組むことも、良いサービスを提供するためにはとても重要です。
リッツカールトンを、例に見てみましょう。
リッツカールトンといえば、質の高いサービスが有名で、40~50%という高いリピーター率を誇るホテルです。
アメリカのフロリダ州のリッツカールトンでのできごとです。
ある日、ホテルマンがビーチチェアを片づけているところに宿泊客の男性が来て、「今夜この場でプロポーズをするからイスをひとつ残しておいて欲しい」と頼まれます。
ホテルマンは了承し、ビーチチェアをひとつ残しました。
一般的なホテルであればこれで対応を完了させるところです。
ですが、リッツカールトンのホテルマンはそれに加えて、純白のクロスを敷いたビーチテーブルやお花、シャンパンを飾り、砂汚れしないようタオルまでセッティングしたそうです。
また、プロポーズの時間には、正装して準備をし、カップルを出迎えました。
相手の期待を超える体験を提供して、付加価値を生み出したのです。
2つ目のリクエストに応えることができたら、相手はひとつ目のことは忘れて、すこぶる感謝してくれます。
お礼を何度もいうのは、ずうずうしい印象を与えないでしょうか。
それはまだ、みなさんの習慣になっていないからです。
道を譲られたとき、ほめられたとき、どんな場面でも自然です。
友人のYさんは、相手に質問をして、答えてくれたら、「ありがとうございます」とお礼をかならずいいます。
習慣にしているそうです。
また、Yさんはリクエストしてくれたらお礼に合わせて「ほかにはありますか?」とかならず聞くそうです。
相手がいったことだけで満足せずに、もう一度「ほかには?」といって聞いてみます。
これは相手の心をあたためて、満足度を高めてくれます。
ポジティブなイメージを与えることは非常に大切です。
親切な真心が積極的に伝わります。
「ほかには?」と聞くこと
自分の保身のためでもあるのです。