ある日、沖縄料理店でランチをしたとき、私は「フーチャンプルー」という麩と肉野菜炒めを注文しました。

 
 
ですが、運ばれて来たのは、私の苦手な「ゴーヤチャンプルー」というゴーヤと肉野菜炒めでした。
 
 
 

ホールスタッフの女性に、「ごめんなさい、私が頼んだのは、フーチャンプルーですけど」と言うと、彼女は「ごめんなさい」と謝ってくれました。

 

 

 

つくり直しをしてもらうのも、せっかくのご飯がもったいないので、「いえいえ、これで大丈夫ですよ」と言って、そのままゴーヤチャンプルーを食べました。

 

 

 

食事を終え、お会計を済ませようとすると、レジの前に立ったのは、注文を間違えたスタッフでした。

 

 

 

すると彼女は、「注文の間違い」のことなど、なかったかのように平然と振るまい、私からお金を受け取ると、すぐさま奥の厨房に入って行きました。

 

 

 

私はそのとき「もしかしたら、彼女は、自分のミスを、ささいなことだし、それに、一度謝ったのだから、もう済んだことだと思っているのかな」と思いました。

 

 

 

 

 

1回目の「ごめんなさい」はだれにでも言えます。

 
 

ですが、場合によっては、「マニュアル通り」と受け止められてしまう可能性もあります。

 

 

 

2回目の「ごめんなさい」は「心から思っていないとなかなか出てこない」ものです。

 

 

 

私は彼女の態度に「もしかしたら、この女性の本心には、謝罪の気持ちはないのかもしれない」と、残念ながら感じてしまいました。

 

 

 

ひょっとしたら、謝ることが、「自分が悪い」と認めるようで、嫌だったのかもしれません。

 

 

 

私は、「お客様には『2回以上』謝る」ことを常としています。

 

 

お詫びの気持ちは、1回ではなかなか伝わりにくいものです。

 

 

「2回目で伝わる気持ち」もありますから、「2回謝る習慣」を身につけるといいですね。

 

 

 

それに、「本当に申し訳ないことをしてしまった。謝りたい」という思いがあれば、一度の謝罪で終わらせようとはせず、自然と、「2回、3回と謝りたいと思う」のではないでしょうか?

 

 

 

 

 

「4回のお礼」で、圧倒的に相手の印象に残りましょう。

 

 

私が心がけている「お礼のしかた」を、ご紹介しましょう。

 

 

たとえば、あなたが会合に招かれたのならば、主催者にお礼を述べる機会は、次の4つです。

 

 

 

【1回目】会合の前日

「明日はお招きありがとうございます」

 

 

【2回目】会合の当日

「本日はお招きいただきありがとうございます」

 

 

【3回目】会合の翌日

「昨日はお招きいただき、ありがとうございます」

 

 

 

【1回目】

 

【4回目】再会時

 

「素敵な会合にお招きいただき、ありがとうございます」

 

 

この4回のお礼は、私が会合を主催したときに。「この人のお礼は心に残るな」と感じた「お礼のしかた」でした。

 

 

4回お礼を言える人は、なかなかいません。

 

 

 

当日のお礼はできても、その言葉のお礼に気を配れる人は少ないでしょう。

 

 

 

ですが、気を配れる人が少ないということは、「それをすることで、圧倒的に相手の印象に残りやすい」ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【1回目】