「BANANA FISH」と出会って…
アッシュの生き様が儚くて切なくて…私なりに「BANANA FISH」アッシュの生き様、生涯を振り返ってみました
現状でも、当たり前のように虐待を受けたり、親に捨てられる子どもたちがいる…この子たちの心身ともの傷はいかばかりか…
アッシュの場合、父親は悪人ではなかった…アッシュたちが故郷に立ち寄った際に、ゴルツィネの追っ手から逃してくれた時、彼は不器用だけど我が子に愛のある人だと感じた。あのシーンは何度思い出しても涙が止まらない…
残酷な大人たちが弱者である子どもの純粋な気持ちを平気で踏みにじる。それもあろうことか性虐待…それで、やむなくアッシュは故郷を捨て…そこで再び…
アッシュは計り知れないほどの傷を受けて、憎しみや怒りの中で孤独にたった1人で闘ってきた。人生、未来や夢、希望も、選択権さえなく、今に至るに、こうなるべくしてなっただけ…
「大人って何?権力って何?」
子どもでさえ、性のはけ口の道具に使うの?
生きていくために大人に頼らなければならない幼いこどもたち…すべてを諦めなければならない…
助けてやった?それを弱みとしてつけ込むネタにする
親切心で近づいてきて結局、見返りを求めて…最初からそれが目当てなら近寄るなと言いたい
「人間をモノとして扱うな」
純粋な気持ちをいともたやすく踏みにじるな
たしかに、人間関係には多少、利害関係はあるだろうが、それでも信じていた人に利用されていたことに気づいた時の自分の馬鹿さ加減に極度の不信感〜誰も信じないことで自らを守らなければならない…でもね、人間ってそうそう変われないものですよ。大切な人のために…人の役に立ちたい、親切でありたいって…これって、決して悪いことではないですから…
だから、「BANANA FISH」アッシュと英二の二人を見ていると眩しくて、羨ましくて…純粋で素敵だな綺麗だなと思うんです…互いの「無償の愛」ってやつに!偽りなく、本能のままに生きる二人の生き様に!
シンも語っていたけれど、アッシュは英二からの手紙を読みながら、意識が遠のく、息を引き取るまでの間、何を思い、何を感じたのか…あくまで私の個人的な感じ方ですが、アッシュの刺し傷は急所が外れていた…それなら、どうして生きる選択をしてくれなかったのか?って胸が痛かった。なんでって?
なぜなら、ときに、残されたものはとてつもない後悔と懺悔、罪悪感でいっぱいになることがあるから。あのとき、こうしていたら…って。大切な相手なら尚更に…
アッシュは、自身の「生と死の象徴」としてヘミングウェイの小説、「キリマンジャロの雪」に出てくる豹と自身をダブらせていた。豹は戻れないことを知っていて気高い山に登ったのだと…そのとき、豹は何を考え、何を求め、高みを目指したのかと…
「いまも目に焼き付いている…夜の闇を蹴飛ばして朝焼けの空を飛んだお前の姿を…どれだけ手を伸ばしても届くことはない…いまならわかる、人殺しの俺とお前のいる世界が交わることなんて初めからなかったのだと…それでも俺は、手を伸ばし続ける…どれだけ運命ってやつに押し戻されそうになっても!」
アッシュもあの豹と同様に高みを目指したんだよね。(いや、本来、高みであってはならない)そして、最期は幸せだったんだよね…生と死の狭間、闇の中を懸命に足掻きながら仲間と共に精一杯生きて、無償の愛、英二との運命の出会い、ブロマンス、友情をいっぱいに受けて…アッシュ、普通の年相応の男の子に戻れたかな…喪失感、孤独感から解き放たれたかな…
「これだけは忘れないで…世界中が君の敵に回ってもぼくは君の味方だってことを」
「ぼくは運命から君を守りたかった 君を連れさり 押し流す運命から 」
「君は1人じゃない 僕がそばにいる 僕の魂はいつも君とともにある…」
「何があっても彼を信じよう ぼくだけは…」
このような愛の溢れる綺麗な言葉を人にかけられますか?このような言葉をかけられる相手と巡り合ったことがありますか?
英二の想いがたくさん詰まった言葉たち〜私もこんな言葉をかけてくれる人がいたら、何も思い残すことはないかもしれない…この言葉だけで、生きていけるかもしれない…アッシュもそうだったはず!
一方で、人を愛して強くなる人もいれば、弱くなる人もいる。ずっと英二は、自分が宛てた手紙のせいでアッシュが死んだと思い苦しみ続けている…1日も早く、この杞憂から解き放たれてほしい
アッシュが英二を思い、身を引いた姿も、英二がアッシュを思い、ずっとそばにいると誓った2人のブロマンスの形〜
この作品を通して、沢山の夢を見せてもらった…忘れかけていた熱い魂を呼び起こしてもらえた…
原作者の吉田秋生先生、この作品を生み出してくれてありがとうございます!アニメ化にあたっては、制作スタッフの皆さん、そして、キャラに息を吹きこんでくださったCVの皆さん、とくに私の大好きなアッシュを演じた内田雄馬君、私はあなたの体当たりの熱い演技に何度涙したことか…英二を演じた野島健児さん、のじけんさん、最後の手紙…愛がたくさんこもった語り、いまだに涙が止まりません…
大袈裟だけど、自分が死ぬ前にこの作品と出会えて本当に幸せでした。人と人との出会いも大切だけど、私は一作品との出会いも大切なご縁だと思っています
雄馬君、あなたはアッシュ、アッシュは雄馬君そのものでした。雄馬君の作品をはじめ、運昇さんやアッシュへの熱い思いもしっかり受けとりました。私も精一杯、大切な人のために生きるよ!

