それから更に半年くらいたった頃でしょうか、その女の子から急に僕に話があると切り出されました。

『実は…近い将来、お店をやめる事になりました』

『えっ?どうした?』

『えっと…実は…妊娠しちゃったみたいなんです』

僕はちょっと驚きましたが、普段から早く結婚したいと話していたその子を思い出し、『彼氏は知ってるのかい?』と聞きました。
『まだ病院に行って正式に確認した訳じゃないから、まだ知らせてません』
『じゃあ、彼に話して一緒に病院行っておいで』

その子は『はい…』と照れくさそうに笑っていました。

続く

そのお客さんは、近くの大きな郵便局に勤める一風変わった風貌の人でした。

まだ若いのに(といっても30代ですが)スキンヘッドに夜でも薄く色のついた眼鏡をかけています。

最初見た時は、若干引いてしまう様な容貌でしたが、初めて来たウチの店を気に入ってくれたのか、それから週に3度も通ってくれる様になりました。

そして半年が過ぎ…ある時ふと気が付くと、ウチの店の女の子のひとりと随分親しくなっている様子が見てとれました。

僕はその女の子にどういう状況なのか問いただすと、『お付き合いしています』との事でした。

僕自身は、接客業のプロとして、お客さんとの恋愛にはあまり賛成できない立場なのですが、相手もウチの女の子も大人だし、何より真剣に交際しているとの話でしたので、『ああそうか』としか言いようがありませんでした。

その女の子は、ウチの店で1番おとなしいのですが、毎日休まず1番早く出勤して掃除や準備をこなしてくれるいい子です。
民営化になったとはいえ、準公務員の様な郵便局勤務の相手…安定しているし、まあ仕方ないか…


その時はそう思ってしまったのです。


続く
僕の会社は、僕の母親が社長で、ごく近い場所でスナック5軒、カフェ(喫茶店)1軒、メンパブ1軒、他に昼カラオケの店を経営しています。

僕はそこで、昼間は全店の経理の一部を夜はご存知の通り、そのうちの1軒のカラオケスナックを担当しているのですが…

もう2年前の話になりますが、物凄く腹の立つ出来事があったのです。

それは…


僕の担当するカラオケスナックで起こったある出来事でした。

続く