……………嘘だった。
まーなに彼女ができたことは嘘だった。
ひとり温泉旅行で一緒だったのは…まーなのママ。
まーなは僕のことを裏切ってなくて…むしろ僕のことで悩んでた…。
僕と直樹くんのことでまーなはすごく傷ついてたみたくて…
学生時代から自らの同性愛な気持ちを相談してたママと相談旅行…
「性転換したはるかりんは…体だけじゃなくて…心まで女の子になってきてて…」
「でも……それを望んだのはあたし…。だけど………」
「うれしいはずなのに…バカみたい…あたしって……」
「やっぱり…男の子に興味がでてくるのかなぁ……あたしより…男の子を選んじゃうのかなぁ…」
て。
泣きながら…ママと語らったみたいで…。
当然、ママは返答に相当苦労したみたくて。
幼馴染の男の子である僕を女の子に変身させての恋愛…そして、、結婚。
親同士も親しい付き合いを僕たち以上にしてる仲…。
とっても複雑な心境でアドバイスに思い悩んだって涙ながらに僕に話してくれた。
『浮気を疑われるような行動をされたときの気持ちを彼女(僕のこと)にも知ってもらったら?』
『本当に愛していれば心配で不安でとっても辛いことだと思うから。』
『ちょっと意地悪してあげたら?(笑)マズイと思って二度としないかもよ!(笑)』
「えっ…そんなのヤダよ…変に誤解されたらこまるもん…はるかりんが可哀想だし…(苦笑)」
そんな感じの流れだったらしくて…
ことのほったんはほんと些細なアドバイスから…それが…こじれにこじれて…。
結局………
もとをただせば僕がきっかけを作って…
そんでまーなの気持ちをわかってあげられなくて…
まーなのけなげな嘘を見抜いてあげるだけの器量もなくて…
挙句には勝手に自分で答えだしてまーなとサヨナラしてしまった…
バカ。
大バカ。
もーどしょもなく僕はサイテーな奴。まさにダメンズ。
でも…良かったのかもしれないなって。
僕みたく最悪な奴と付き合うより…まーなならもっと素敵な相手が見つかる気するし。
今回のバイバイは僕にしてはベストな選択だったのかもしれないなって…。
はぁ…
てか
ばっかじゃん?!
このごにおよんで…素直にすらなれない…。
つか、ひねくれてる。
僕…もーどうしょもないほどに腐ってるよ……
まーな…ごめん。
今の僕には謝ることしかできないや…ごめんね…ごめんね……