夢の記憶

夢の記憶

歌うように

どうしても眠れない夜 ベランダの手摺にもたれて

街の灯りで霞む まばらな星空を見上げてる

僕のささやかな 願いや祈りも この空と同じように

ひとつ またひとつと 掻き消されてゆくのだろうか


たった今 ひと粒の流線が 僕の目を掠め 零れ落ちていった

その 一瞬の光の中に 君の 小さな願いを見た


あの日 君が出した 応えを 僕は今 静かに受け止めてる


君が流した 涙の数だけ

いつの日か この空に 返してゆけるように

これから 僕なりに 僕らしい道を

歩いてゆこうと 心に誓った


朝を告げる 始発電車が 

静寂を掻き分けながら 駆け抜けてゆく 風音を

遠くから そっと 見送りながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜空ノムコウ